二月十五日(土)丁巳(旧正月十六日・望) 曇天、一時晴れ

昨夜は、大雪に加へて雷が鳴りました。一度、伊豆にゐたときに、雷でパソコンが動かなくなつたことがあつたので、今回はすぐ電源を切つて、作業を中止しました。それにしても二週続いての大雪です。

今朝、その大雪で、近所に被害が出ました。隣の尾池さんの駐車場の屋根が落ちたのです。先週の雪より水分が多く、とても湿つた雪でしたけれど、その分重量が増したのでせう。無残な状態でした(今日の写真参照)。

駐車場の中には四台の車がありました。いつもは三台なんですけれど、たまたま濱口さんの信ちやんが、一人暮らしの母親のもとに来て泊まつてゐたんです。すぐ声をかけてあげました。実は、この信ちやんも、駐車場の持ち主の尾池さんも幼なじみなんです(二月九日「日記」参照)。尾池さんは、一人暮しですから、息子の正ちやんを呼ぶほかないでせう・・。どういふことになるのでせうか?

 そんなことより、また雪かきです。先回は日曜日でしたので、近所の方々も多く道に出てきましたけれど、今日は土曜日、そのぶん人も少なくて作業もはかどりません。なにしろ雪が重いんです。適当に切り上げるしかありませんでした。それでも、あとで散歩に出かけたら、我が家のあたりの道が、一番通きれいにできてゐました。

 

 今日もまた、「中仙道を歩く十二」を書き続けました。碓氷関所については、調べ上げたところを書けるだけ書いてみました。なにせ、取り上げるべき時代があちこち飛ぶのです。持つてゐる史料と資料が活かされてうれしいんですが、問題は、それを読んでみて、すんなりと理解できるやうにまとめあげることです。そのためには、もう少し手を入れる必要がありさうです。それにしても、やつと先が見えてきました。

 

昨年夏、『歴史紀行十八 我が家の古文書発見!』の中で、「菅原道眞、赤穂浪士たち、彼らも、時の政治権力によつて持ち上げられて利用されてきました。」と述べました。そして、「司馬遼太郎もそうなのでせう。しかし、菅原道眞や浪士たちと決定的に違ふのは、司馬遼太郎は、生前、自分(の作品)が利用されるかも知れないことを知つてゐたことです。この責任は、歴史をやるものにとつては、とてつもなく大きいと思ふのです。」と付け加へました。それがまた、このたびの冬季オリンピックの「英雄」が、利用されるかも知れないといふことに気が付きました。

スポーツと政治は関係ないやうで密接な関係があります。あの、ヒットラーがまさにオリンピックを利用して国威発揚に成功させ、あの愚劣な戦争をはじめたのです。戦争がやりたくてやりたくてたまらない現首相を放置してゐるのは、ぼくたち国民の責任ですが、スポーツ選手から、首相に対して、「あなたには誉められたくない!」と言ふのを期待するのは、無理でせうか。是非とも言はせたいですけれどね!

歴史を学ぶ要点は、現政治権力をいかに柔軟に批判できる自由を保持しつつ学べるかどうかにかかつてゐるのではないかと思ふこの頃です。

 

今日の写真・・昨夜の雪景色(同じ場所を、フラシュ有りと無しで撮つてみました)。今朝の大惨事。ラムの散歩。