三月廿六日(水)丙申(旧三月廿六日) 曇り、暖かい

今日は、順調であれば、「中仙道を歩く」(軽井沢宿~小田井宿)を歩いたはづなんですが、ぼく自身の都合によつてお休みしてしまひました。四月に入院・手術を控へてゐるので、明日も検査のために通院しなくてはならないからです。一月に歩いた時は、その直後のホルター心電図の結果がだいぶいけなかつたやうなので、今回は自制いたしました。やはり、みなさんと共に一日歩調をあはせて歩くのは、はみ出し者のぼくには、普段ならともかく、体調が思はしくないと、どうも自信がもてないからです。

まあ、退院してからの回復具合をみてからですが、五月の連休明けに、碓氷峠を越えて軽井沢宿、そして小田井宿までのんびりと歩こうと考へてゐます。そうすれば、五月下旬の「中仙道を歩く」(小田井宿~八幡宿)に間に合ふからでもあります。落第や留年は経験済みですからだいじょうぶです。はい。

 

そこで、今日も、本を読んだり、ラムと散歩にでかけたりして過ごしました。

芭蕉=その人生と芸術』がなかなかはかどりません。芭蕉当時の江戸、とくに俳諧の世界なんかにまつたく興味がなかつたので、文字面(もじづら)を追つてゐたんでは何にも頭に入つてこないからです。ともかく、芭蕉がどうして旅に出るやうになつたのか、そのへんだけはしつかり理解したいと思ひます。

 

今日の写真:九品寺通りと角のコンビニ。また、春を思はせる暖かさのなかで咲き出した野の草花。とくに、花壇や鉢からはみ出した花々。庭石菖が懐かしい。伊豆の庭石菖。

そしてけふのラム、またメロちやんと会つておおはしやぎ。かう見ると尻尾もさがつてゐなくて元気さうなんです。あッ、さうです、先日来、動物病院で薦められたので、ペースト状の缶詰のドッグフードを混ぜてあげるやうにしてから、よく食べるやうになつたんです。それに、肉をもう少し増やすやうにも言はれました。そのせいか体重も増えたやうです。ぼくも、もつと美味しいものを食べたら元気になれるでせうか?

昨日と今日届いた、『かつしかの紀行文』と『堀切と花菖蒲』。前にも書いたやうに、翻刻だけで、影印史料が載つてゐないのが残念です。(全十枚)