三月卅一日(月)辛丑(旧三月卅一日・朔) 晴れ、風が強く、夕方から曇り空 

午前中、近所のコンビニにコピーをしに行きました。コピーするものがいくつかたまつてしまつたからです。まづ、「中仙道を歩く」の旅に毎回持参するためにコピーしてゐる、『誰でも歩ける中仙道六十九次』の、坂本宿から軽井沢宿と軽井沢宿から小田井宿までの二回分の計四十八ページ。これは、道路地図とたくさんの目じるしが詳細に描かれてゐるのでとても参考になるのです。次に、『笈の小文(平野屋版)』(『更科紀行』も含む)の三十ページ。『蜀山百首』の翻刻十ページ。読みが正しいかどうかをたしかめながら読むためです。それに、寝るときに読むのに便利なやうに、『誹風末摘花』の三十六ページ分。最後に、手にして読むには使ひ古されすぎてよれよれの、『仲仙道恋路のくどき』六ページです。

それだけでは終はりません。帰宅してからが根気の要る作業です。それぞれを、切りそろへて、折つて、綴じて、製本しました。子どものときから、このやうな工作まがひのことは好きだつたので苦にはならないんです、が、あ、『歴史紀行』をずっと製本してきましたつけね。言はずもがなでした。

午からは、そんなことで、横になつて気晴らしに時代小説を読みはじめました。途中で、ラムと妻と一緒に散歩に出て、近所の桜の木を撮影したりしましたが、うとうとして、気がついたら夕方になつてしまひました。

 

 その夕方、携帯に電話です。誰かと思つたら高田先生ではないですか。二年ぶりでせうか。お元気さうなお声でした。先生が、ご家族で伊豆の我が家を訪ねてくださつたのはいつだつたでせうか。ラムを我が娘として一緒に暮しはじめた頃で、先生からは犬の飼ひ方やしつけ方、それによい参考書を教へていただきました。たいへん助かりました。ここであらためてお礼を言はさせていただきます。ありがたうございました。はい。

 

今日の写真:近所の桜の木。“タモリ倶楽部”、ではない、“笑つていいとも”最終回の様子。それに、階段で食事を待つラムと、製本したコピー冊子の数々。