四月七日(月)戊申(旧三月八日・上弦) 晴れ

昨夜は、一気に『鹿島詣』を読みあげ、さらに、『笈の小文』に突入してしまひました。『鹿島詣』は、遊覧気分で読めましたが、さすが、『笈の小文』はさうはいきません。「百骸九竅の中に物有、かりに名付て風羅坊といふ。・・」。どうです、これが文頭のお言葉です。風来坊ではないんです。「風羅坊」なんて聞いたことありますか。いやはやこのやうに、ちと読み齧つてゐた先入観が打ち砕かれたところからはじまりました。 

しかし、だからこそ、芭蕉先生を神聖視するやうな読み方から脱して、いみじくも嵐山光三郎センセが言つてゐるやうに、「芭蕉をも自分と同じろくなもんじゃない存在として考え、一対一で対峙する」ことが肝心だと思ふのであります(『芭蕉紀行』)。見えてくるものがあると信じたいです。

午から弓道場に行きました。いただいた竹矢をだいじに使ひはじめましたです。はい。

 

今日の写真:摂社・八王子神社祭礼の掲示。今年は、女神輿が見られさうにありません! 残念です。散歩途中のラム。