四月十四日(月)乙卯(旧三月十五日) 晴れ

夕べもあまりよく寝られませんでした。一時間おきに排尿ですものね。有難迷惑とでもいふのでせうか、体調回復のためにはいいことなんですが、眠りを妨げてまでもの尿意とは、ちと酷だと思はれますが、いかがなもんでせう?

それにしても、回復してきて感じることですが、部屋が極度に乾燥してゐるのです。昨日から、さういへば、空咳が出はじめたはづです。なにせ、濡れタオルをベッドの柵に干しても瞬時に乾燥、がびがびになるくらゐなんです。夕べは、ですから、トイレに立つたびにマスクを濡らしましたが、焼け石に水といつた感じです。ぼくはのどが弱いので、心配だつたんですが、案の定、帰宅するや否や寒気に襲はれ、寝込んでしまひました。

加湿器がありがたかつたです。傍らのラムを覗きながら、干しておいてくれたふとんにくるまつて、何しろ汗をかくやうに努力しました。これでは、何の入院だつたのかわからないですね? まづは、寝ます。おやすみなさい。

 

今日の写真:七階病棟から、愛宕山を望む。看護婦さんの制服コレクション(以上で、白衣を除いて、四種類を網羅!)。そして帰宅後のラム。帰宅のあいさつに、いいこいいこしてあげたのに、あまり喜んでくれないので、ちと寂しい。