六月七日(土)己酉(旧五月十日) 雨、降つたりやんだり 

ラフォーレ修善寺の結婚式の司式を担当するために、今回は日帰りでまゐりました。いつもは、前日に入るんですけれど、ラムの世話もあるし、今日は午後からの式でもあつたので、思ひ切つて日帰りにしたわけです。

なぜ前日に入るかといふと、式に間に合はないやうな不測の事態に備へて、余裕をもつて式に臨むためです。台風や大雪が予想されるときには、特に早めに入り、担当を断念するなんてことは今までに幸いにありませんでした。

ところがです、日帰りにした今日といふ日が、まさか大雨で交通機関が乱れるなんて予想もしてゐませんでした。予定してゐた東京駅発九時の踊り子号が、大雨のため途中で止まる恐れがあるから、新幹線で行かれたはうが無難ですよ、と出札口の係の方に言はれたのです。まあ、新幹線まで止まりませんでしたから、無事到着することはできたんですけれど、かういふ事態を避けるために前日に入るやうにしてゐたわけなんです。これを“マーフィーの法則”といふんでせうか。それならば、昨日行つて、温泉に入り、会席料理をいただけばよかつたと、ラムのことはそつちのけで、つい思つてしまふバカなぼくでした!

 

帰宅すると、注文した『勝海舟全集 十八巻~二十一巻(「海舟日記」全四巻)』(勁草書房)が届いてゐました。勝海舟、四十歳の文久二年(一八六二年)から、明治三十二年(一八九九年)一月十九日に亡くなる前年の十二月までの日記です。四冊で一二〇〇円でした!

子母澤寛の『おとこ鷹』では、海舟三十一歳頃までですから、まだ「海舟日記」の以前ですが、続く『勝海舟』が、この日記にどのやうなアレンジを加えてゐるのか、見比べながら読む楽しみが増しました。

ところで、勝海舟の父親、勝小吉さんはすごい人ですね。もちろん子母澤寛の小吉像でせうけれど、この父にしてこの子、勝海舟ありと言はざるを得ません。『おとこ鷹』がもう少しで読み終はるので、そのなかの文章をいくつか紹介したいと思ひます。

 

ラム、今日はよく食べたやうです。缶詰のドッグフードを変へてみたら俄然食欲がわいたみたいなんです。好き嫌いをしてゐたんでせうか? 心配してゐるのに困つたものです!

 

今日の写真:ラフォーレのレストランと昼食。ゴルフ風景。帰りの電車から見た富士山。