六月廿六日(木)戊辰(舊五月廿九日) 薄曇り

ラムがたうとう最期を迎へました。午後六時五十六分に息を引き取りました。

昨夜から今日一日、そばを離れることができませんでした。いつ逝つてしまふのか、予想ができなかつたからです。

ラムを見てゐると、生命力があるんでせうね、とことんがんばるやうなのです。あひかはらずウンチ(?)を出し、口からは血を流しながら、目を見開いて、はーはーやつてやつてゐますけれど、ぼくはもう「がんばらなくていいんだよ、寢んねしていいんだよ」と言ふのはやめて、「がんばれラム、とことん燃え盡きるまでがんばれ」と聲をかけることにしました。

その甲斐あつてか、夕方までがんばりつづけました。ぼくのはうを見つめて、何かを訴へてゐるやうにさへ思へました。そのたびに、「がんばれラム、がんばれ」とからだに手をかけてさすつてあげました。でも、力がつきたんでせう、空氣を吸ひ込むやうに大きく口を開けてパクパクとしながら息を引き取つていきました。

明日、ペット葬儀社に行つて、火葬してもらふ豫定です。

夜、妻と二人で、毎日ラムと散歩した道を歩いてみました。

 

〈以下、ラムがお世話になつた方々へのお禮と連絡の携帯メール文です〉

こんばんは。「ひげ日記」では、大變お騒がせいたしましたが、愛犬ラムちやんがたうとう最期を迎へました。先ほど、六時五十六分でした。

この三日間、もう逝くかもう逝くかとずつと付き添つてきました。たまには苦しんで、ぼくも美知子も泣いて見てるしかありませんでした。お醫者さんが、一緒にゐてあげるのが一番、と言つてくれました。それが辛くもありましたが、何かためされてゐたのかも知れません。長い間息苦しさうでしたが、最後は何度か口を大きくパクパクして、そのまま息を引き取つていきました。きれいな死に顔でした。「日記」に添付しますので、できれば見てやつてください。もう散歩に行かなくてもいいんです。抱いて階段を下りたり上つたりしなくてもいいんですね…。

長い間可愛がつてくださつて、ありがたうございました。ラムちやん、ありがたう!

 

今日の寫眞:昨夜から、今日一日添ひ寢をしてあげました。あとの二枚は、午後七時頃、最期を迎へた直後のラムです。