七月六日(日)戊寅(舊六月十日) 曇り

『中仙道紀行十五 小田井宿~八幡宿』の執筆を開始しました。もちろんワード版です。坂本宿以降、パワーポイント版に編集し直す余裕がありません。宿題が殘らないやうに努力するのが精いつぱいです。お許しを願ふしかありません。

小田井宿、江戸時代の建物がそのまま何軒も殘り、思ひ出すだに素晴らしい宿場でした。

 

今晩も、「さあ、ラムちやん、散歩だよ」、と聲を心のうちにかけて、妻と散歩に出かけました。たつた、三十分ほどの時間ですが、それは、ラムに奉げる貴重なひと時なんです。

 

今日の寫眞:義父とラム。この他にも、義父母の、『駒吉と静子の日々』と題したアルバムを作つてあつたのですが、お二人が亡くなつたあと、椎野家へさしあげてしまつたので、そのフイルム寫眞が手もとにはありません。でも、この三枚を見るだけでも、ラムがはじめは義父思ひだつたことが伺はれます。もちろん、ラムは自分のはうが上であると思つてゐました。義父の足に自分の足を乘せてゐるラムの偉さうな顔を見てくださいな。

また、義父生存中は、少し離れた新聞受けから新聞を取りに行つてもらつてゐたのですが、その時、杖をつく義父のかたはらに必ずラムがついてゐました。そして、石段の下まで戻つてくるやいなや、すーつと離れていくのでした。

實は、ラムは、隣の家が引越す時に、連れていけないからもらつてくれないかと言はれたのです。その時、義父が犬好きでしたので、それで飼ふ決斷をしましたが、ぼくも妻も、飼ふなんていふ氣はまつたくなかつたのです。だから、ラムは、義父が遺してくれたやうなもんなんです。