七月廿二日(火)甲午(舊六月廿六日) 晴れ、むし暑い

今日は、藤卷隆敏さんと半年ぶりのデート(?)でした。銀座四丁目の交番の前で、十一時に待ちあはせ、鳩居堂に入りました。お香の良い香りがただよつてゐます。でも、ついて行つたところは、四階の畫廊でした。

そこでは、「木鐸小品展」が開かれてゐました。マキさんの話によると、マキさんの奥さんが屬してゐる木鐸會の発表會らしいのです。“書”の會ですね。三十七點の作品が飾られ、奥さんの作品も二點はありました。一覽して思つたのは、みなばらばらなんです。そろぞれが好きな漢詩やら、經典の一節やら、芭蕉、蕪村、良寛などの句や詩やら、与謝野晶子の歌やら、はたまた歌曲の一節などが、自由に書かれ、これまた一つの宇宙を表してゐるのかなと感じました。はい。ちよつと異色な展覽會でした。

それから、三越デパートの八階で食事をし、少し銀ブラしてから風月堂で氷(宇治金時)を食べました。二人して、今年はじめてだなあと相槌を打ちつつ、店員の女の子に、寫眞をとつてもらひました。

日本橋まで歩くことにして、その途中、マキさんは、“うおがし銘茶”といふ店でお茶を買ひました。一緒に中に入つたら、若い女店員が、ぼくを見て、すてきなヒゲしてますね、なんて言ふんです。いやあ、そんなこと言はれたことないもんですから、ぼくもお茶を買つてしまはうかと思ひましたが、妻の顔が浮かんでやめました。

天龍でおみやげの餃子を買ひ、さらに日本橋丸善で中仙道の地圖を買ふのにつきあつてもらひ、地下鉄乘り場で別れました。マキさんは東西線、ぼくは銀座線です。

 

今日の寫眞:銀座鳩居堂。風月堂にて。それと、ヒゲをほめられた“うおがし銘茶”

 

補足:いつたん歸宅後、上野のヨドバシカメラに行き、デジカメ(ニコン クールピクス AW120)を買つてしまひました。レンズの明るさが、F2・8にバージョンアップしたからです!