十月十八日(土)壬戌(舊九月廿五日) 晴れ
すでに、二十一日からの旅の準備態勢に入りました。先日は、三分册の參考書を用意しました。けふは、『中仙道を歩く(十九・前後編)』の册子版を數部コピーして、山寺リーダはじめ、心待ちにしてくださつてをられる方のために、製本しました。それから、やつと、豫定の行路の豫習をはじめました。未知の世界に入つて行く心持ちです。
今日の『狂歌問答』・・八回目、昨日の續きとあとの半分です、が、以降は、一休さんの「獨吟の狂歌」といふことです。覺悟めされい。
「わが躰やくな埋な野にすてて 痩せたる犬のはらを肥せよ 光明后皇」
「さつま芋燒・・・灰の中 ひだる時に腹をこやせよ 一休」
「我こそハ屁たれ坊主よ芋くふて ぶつときえなん身こそ安けれ 一休」
「ぶつと出る音がすははち仏なり 蜷川
おとはすれども火風空なり 一休」
いやあ、なんと光明后皇さんの登場です。どういふわけなんでせう。でも、讀めてよかつた! さあ、これからは、一休さんの獨り舞臺です。まづ前文。
「以上五十首ハ一休と蜷川氏の問答の狂歌也 以下廿二首ハ一休獨吟の狂歌なり」
では、はじめます。
「有漏ぢより無漏ぢへかへる一休 あめふらバふれ風ふかばふけ」
「なに事も夢幻とさとりてハ うつつなきよの住ひなりけり」
「本らいもなきいにしへの我なれバ 死ゆくかたも何もかもなし」
「有漏ぢ」の「一休」は「ひとやすみ」と讀みます。では、また明日。
特注・・現在、阪神・巨人戰、阪神が6對2で勝つてゐます。阪神ファンの母はじめ、我が家は大興奮! いや、ぼくは、豫習しなければなりませんです。