十一月(霜月)一日(土)丙子(舊閏九月九日) 雨

 

今日は、久々の結婚式の仕事で、熱海まで行つてきました。東京驛に着いてみると、人でごつたがへしてゐます。さうでした、連休がはじまることを忘れてゐたんです。ぼくのばあひ、わけありの割引乘車券を買ふのに、どうしても竝ばなくてはならないからめんどうなんですが、どうにか購入できて、しかも自由席に座つて熱海まで來ることができました。三島驛まで乘り過ごさないやうに氣をつかひました。

一緒にお仕事をする方と待ちあはせて、タクシーで式場へ向かつたのはよかつたんですが、はじめ、湯河原温泉の奥までつれて行かれてしまひ、また熱海までもどつて式場となる建物に着いたのは、式のわづか三十分前でした。

眺めのよい高臺に位置する建物で、元來は貸スタジオのやうなのです。ですから、中に入るスペースはなく、軒下で打合せを行なひました。しかも雨です。ここで式を行なふのが夢だつたといふ花嫁の希望ですが、雨の中、傘をさして式を行ふのは、ぼくにとつてはじめてでした。

係の女性が傘をさしかけてくれるといふのではじめたんですが、いやいや、式文がびしよびしよになつてしまつて、讀めない字までできてしまひました。いやあァ、いい經驗をさせていただきましたです。はい。 

 

今日の寫眞:今日の式場の建物。案内書を複寫したもの。晴れてゐれば海も見えて、たしかにいい景色だつたと思はれます。それと、式を行つた現場寫眞です。

 


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