十二月(師走)一日(月)丙午(舊十月十日 曇天、一時雨

 

HP「ひげ日記」を書きはじめてから、ちやうど一年がたちました。といつても、はじめのひと月は、「趣味人倶楽部」で腕を磨かせていただきましたが、ぼくの日記としては、やはりHPのはうが書きやすいです。それに、一日も缺かさずに書けたことは、よほどぼくの性にあつてゐるのでせう、寫眞までつけて、まるで繪日記のやうです。

まあ、一九六五年十二月二十六日からつけてきた日記の、その延長です。むしろ、書くことにともなふさまざまな拘束から解き放たれたやうなんです。鉛筆で、そして萬年筆、ボールペンで、時には筆ペンで書いてきた日記ですが、紙面に書くことにはやはりどこか制約が感じられて、思ふやうに書くことができなかつたと、今になつて思ひます。

それがいいことなのか惡いことなのかは、わかりませんが、パソコンで書きはじめてからは、言葉が湧き出てくるやうなので、できるだけ續けたいと思ひます。日記ははじめにワード文書として書き、十日ごとにファイルしてゐます。それをプリントしたら相當な量になるのでしませんが、USBメモリーにもコピーして保存しておくことは忘れないやうにしてゐます。

 

晝から、弓道場へ行きました。みなさんとともにそろつて稽古したら、汗が流れるほどでした。ところが、歸り際、齋藤さんから、寫經の會があるので行くんだといふことを聞いたので、ぼくも參加することにしました。といつても、一回限りの會のやうなのですが、いつかは筆の使ひ方を學びたかつたので、その端緒にでもなればいいなと思つてゐます。無料です。

ただ、「法華經とお題目」だといふのですが、この際、宗派は問はないことにしました。

 

また、寢る時に讀んでゐる、『変体平仮名演習』の「演習用本文」ですが、「古今和歌集抄」と「伊勢物語抄」、それに、「源氏物語 花散里」も讀み通しました。「花散里」は、『源氏物語』の中で一番短いんださうです。でも、讀み通せて滿足です。そして、最後の「徒然草抄」に入りました。案の定、はじめて目にするくづし字が出てきました。でも、それも、一頁にいくつかの割ですから、慣れてしまへば恐れることはありません。早く讀み終へて、和本で用意した原文を讀んでみたいです。はい。

 

今日の写真・・お稽古風景と、歸りに立ち寄つた、寫經が學べるお寺とそのポスター。

 


コメント: 0