正月十八日(日)甲午(舊十一月廿八日 晴

 

今日も、ピクチュアとマイドキュメントのアップロードの樣子を時々目にしながら、影印版『西行物語』を讀みつづけました。面白いやうに讀めます。

けれど、アップロードが、時々中斷してしまふので、時々見ては確認し、一旦「中止」して、また開始するといふ手間をかけなければなりません。何が中斷させてしまふのか、『歴史紀行』もアップロード中ですので、その中で、禁則文字を使つてしまつた可能性はあります。でも、そこまで細かくは確かめませんでしたから、アップロードの結果をみて、再度しなほすことも考へたいと思ひます。

 

ぼくの讀書(十一)・・坂口安吾著『堕落論』(角川文庫)。これは常識を覆す力を秘めた本です。まあ、どんな本も、それなりの力といふか影響力を秘めてゐるといへるわけですけれど、これは、肯(うなづ)くか、ほつぽり出すかの二者擇一を迫られる力強い本です。

 實は、先日九日、神保町の一誠堂で、『坂口安吾評論全集』全七卷を買ひ求めてしまつたのです。荻野アンナ『アイ・ラブ安吾』(朝日文芸文庫)に後押しされた氣味もなくはありませんが、ぼくの心にいつも引つかかつてゐた作家なので、安價なこともあつて即買ひでした。

そしてまた、今日、彼の小説がないことに氣づき、ネットで、角川文庫の作品を何册か注文してしまひました。みな、たつた一圓でした。『安吾戦国痛快短編集』(PHP文庫)の解説の、半藤一利さんの話も面白かつたし、奥さんの、坂口三千代さんの『安吾追想』のところどころを讀んでも興味深かつたからです。

ところで、古本で買ひ求めた『堕落論』の中に、紙ペラがはさんでありました。「『堕落論』の要旨」とあります。この角川文庫は昭和三十二年發行ですから、當時のどなたかが書いたんでせうね。貴重な證言ですので、寫眞で紹介します。これこそ影印ですよね!

 

“夜のピクニック”、がんばりました。今夜ははじめて龜有驛まで歩きました。八時〇五分に家を出て、歸つてきたのは一〇時二〇分、九六〇〇歩でした。

なるべくはじめての道を歩こうといふのが合ひ言葉ですから、少しくらゐ遠回りでもかまはずにくねくねと進みました。上千葉砂原公園ではD51502蒸氣機關車にお目にかかりました。聞いてはゐましたが、はじめて見ることが出來ました。都立農産高校の南隣です。そのほか、美味しさうな日本料理店やうなぎ屋なんかを發見したり、恆例のブックオフに入り、龜有驛北口の漫画の主人公の像を寫し、またよちよちの老犬(十六歳)に會つたので、飼ひ主のご婦人に聲をかけたりして歸つてきました。

妻ともだいぶお喋りしました。當面の困り事を打ち合はせたり、密かな計畫をねつたり、けつこう大切な時間になつてをります。

 

今日の寫眞・・坂口安吾著『堕落論』(角川文庫)とはさまつてゐたメモ。以下は、“夜のピクニック”で出會つた諸場面です。D51はフラシュ有りと無しの違ひです。夜でもフラシュは禁じたはうがいいのです。その他は本文を參考にしてください。

 





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