二月十七日(火)甲子(舊十二月廿九日 一時雪のち氷雨

朝、齒醫者に行くために家を出たら、突然雪になりました。積もるかなと思へるくらゐでした。けれど一時間ほどで、小雨にかはり、より冷えてきたので、これが氷雨だな、と思ふことにしました。

それでも今日は昨夜豫定した通りに、池袋のデパートで開催中の古本市に行つてきました。十時半に入り、間に晝食をはさんで三時頃まで會場を歩き回りました。なにせ、二十二軒の古本屋さんが集まつて開かれてゐます。會場はとても廣いのです。すでに十日からはじまつてゐましたが、探してゐたものが次々に見つかりました。

ただ、探してゐたものとは、漠然としたぼくの希望です。それが、求めさへすれば、今まで視野に入らなかつたものでも見えてくるんです。ですから、同じ古本屋さんでも、求めるものが異なれば、また新たな探求ができるわけなんで、いつも新鮮です。

今月は、犬山城を訪ねますし、來月は岐阜城にも行きますからね。この際、明智光秀と織田信長、さらに、もう少しキリシタンについて触れてみようかと思つてゐるので、探したわけです。そして、先を見越して、準備に入ろうと思つてゐます。

それと、デパートを出てから、もう一軒古本屋を訪ねました。八勝堂書店です。神田の古書會館でいただいた、《池袋起点古書店地図》に、「古典籍・国史・国文・他」と記されてゐましたから、以前から是非訪ねようと思つてゐたんです。西口の通りを立教の方に向かつた表通り沿ひにありました。近くの夏目書房には何度も訪ねましたが、今まで氣がつかなかつたとは迂闊でした。ぼくの知らないいい本がたくさんありました。特に、キリシタンについての文獻がたくさんあるのには驚きました。これでは、ちよいと素人が手を出せないなと思ひました。その他、ぼくのお財布を鑑みるに、手がでないものばかりで、また違ふ意味で殘念でした。でも、歸りに、店員さんから、『八勝堂古書目録』をいただいてうれしかつたです。

 

今日の寫眞・・古本市の入口。狹いですが、中はとても廣いのです。それと、妻へのプレゼントに買つた『シルバー川柳4』。ドイツの愛ちやんには、『3』まで送つてあるので、近々送るつもりですので樂しみにしてください。そのさはりを一つ。「目がかすみ みんな美人に 見えて良い」。お粗末。



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