二〇一五年三月(彌生)十一日(水)丙戌(舊正月廿一日 晴

今日は、群馬縣前橋市に行き、群馬縣廳の縣民ホールで開催されてゐる、“第八回 上州大古本まつり”に行つてきました。場所がわからないので、兩毛線前橋驛からはタクシーに乘つたところ、驛前のけやき竝木の通りを道なりに行つた正面が縣廳でした。

ところが、竝木の通りもさうでしたが、大きな縣廳一階の大ホールは閑散としてゐて、まるで活氣がないのです。それで、人もあまり來てゐませんでした。混みすぎるのも疲れますが、だいぶ寂しい思ひで棚を見て回りました。

一應大量の本が出てゐましたから、高鳴る胸を押さへながら回りましたが、どういふわけなのでせうか、みな高價なのでした! まあ、地元の郷土史や教育史などが高いのはわかりますが、ぼくの感覺では、單行本も文庫本も、倍近くの値札ばかりでしたね。神保町の値段と比べてしまふからでせうけれど、だから今すぐ必要なもの以外にはまつたく手を出しませんでした。

ちやうど二時間見ましたが、手に取ったのは數册。ものたりない氣分なので、歸路、前橋驛まで歩きながら一軒(この大成堂書店がまた古い店舗で、すべての本が色あせて埃まみれにもかかはらず、それでも高價で、あきれながら手ぶらで出てきました!)、さらに高崎驛まで行つて、一昨年の十一月に「中仙道を歩く(十)」で見かけたみやま書店を訪ねて、どうにか滿足して歸つてきました。

歸路、縣廳から前橋驛までと、高崎の町でも歩いたので、一日で約九〇〇〇歩でした。ウオーキングに出かけたやうなものでした。

 

今日の寫眞・・前橋のけやきの竝木道。縣廳ビルと古本まつり會場のホール。それとマンホールに今日唯一の掘り出し本。




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