五月二日(土)戊寅(舊三月十四日) 晴
朝、寝坊し、食事も早々に家を出ました。明日は二カ月ぶりのお仕事、しかも午前中にあるので、泊まりがけになりました。
東京驛は連休に入るところでたいへん混雜してゐましたが、踊り子號の自由席はいつもの通り空つぽでした。しかし、指定席は滿席だとのアナウンスがありました。まあ、行樂客は大勢で出かけるので、前もつて指定席を取らないと心配なんでせう。
ぼくは、柿の葉壽司をいただきながら、景色をながめ、そして讀書もできて、最高の幸せなひとときでした。
けれども、ラフォーレ修善寺も盛況で、ぼくはあてがはれた室で靜かに休ませていただきました。夕食は早めでしたが、いつものやうに會席料理を美味しくいただくことができて、お仕事とはいへありがたい思ひでいつぱいです。
寢るまでにはたつぷり時間があつたので、『雑談 歴史と人物』を讀み進みました。あとがきで、丸谷才一さんが、「気楽に読めるわりには案外中身のある歴史読物、と自画自讃していいやうな気がする」と言つてゐるとおり、實に讀みやすくてなかみが濃い内容です。思はず夜更かししてしまひました。
寝しなに温泉に入り、一日の疲れ(?)を洗ひ流すこともできました。めでたし!
今日の寫眞・・空つぽの自由席。ラフォーレの和風レストラン。ぼくが指定された時間には、お客さんはまだ一人もみえられてゐませんでした。が、ひとりビールで乾杯! そして、ぼくの部屋の外からながめた夕方の富士山です。