二〇一五年五月(皐月)十一日(月)丁亥(舊三月廿三日・下弦 晴

 

今日は弓道場へ行き、常連の五人で樂しくお稽古することができました。

ところで、例の、書道道具一式をくださつた川崎さんが、今日、強さ十キロの竹弓を使つてみないかと貸してくださつたのです。ぼくが、昨年の手術以來、腕力が弱つて、十五キロの竹弓をやめたことを知つてゐたので、氣を利かせてくださつたと思ふのです。

ところが、たしかに引きやすく、力も出しきる必要がなかつたんですけれど、射た矢が、的の前まで飛んでいつたかと思ふと、突然失速して手前に落ちてしまふのです。その弓の性能(?)に合はせて、目一杯引いたはづなんですけれど、これだと、曲線を描いて的に當たるやうに射なければならないことに氣がつきました。

改めて、自分の十三キロの弓にかへて射つてみると、ズバリと安土に向つて直線を引くやうに飛ぶのですね。ちよいと魅力的な竹弓でしたけれど、やはり、力の出し惜しみはいいことありませんでした。いつか、どうしても引けなくなつたら使ひますと説明して、お返しいたしました。はい。

 

明日から、「中仙道を歩く」の番外編ともいへる、「北國街道ハイライト」の旅に出かけます。明日は、追分宿から矢代宿まで、明後日は、洗馬宿から善光寺宿までを、バスでたどる豫定です。宿場宿場では下りて見學するやうなのですけれど、實は、『中山道69次を歩く』と『北國街道を歩く』の著者が案内してくださるといふバスの旅なんです。どうせなら歩くだけの旅にすればいいのに、なんだかそれだけで、ぼくは氣分がそがれてなりません。

この「北國街道ハイライト」の旅は、3回豫定されてゐます。第一回は、追分宿から矢代宿と、洗馬宿から善光寺までの、つまり、明日出發のコースです。新宿からバスが出て、それで回ります。第二回は、加賀街道編(高田宿~金澤宿)、十月六~七日、新幹線利用とバス。第三回は、北國街道奥州道(牟礼宿~出雲崎宿)十一月十~十一日、新幹線利用とバス。 

以上ですけれど、ぼくは、第一回だけの參加にしてゐます。繰り返しますが、どうせならすべてを歩くツアーにすればいいのにと、親しいリーダーに申し上げたんですけれどね。中途半端この上ありませんです。

ぼくの、感じですが、講師をつけたので、それで、すべてを歩くやうには計畫できなかつたのではないでせうか。まあ、そんなことで、二回目と三回目は行かないことにしてゐます。もし、今からでも、歩く計畫がなされるならば、一回目もやめたいところです。でも、善光寺は行つたことがないし、北國西街道は「更級紀行」の世界ですから、見るだけでもいいから行つてきます。そんなことで、「紀行」は書けるでせうか?

 

今日の寫眞・・昨日載せられなかつた、日曜日擔當、山口二郎さんの《本音のコラム》。

 

コメント: 0