六月四日(木)辛亥(舊四月十八日 晴

 

一月ぶりの書道教室が行はれました。會場はいつものウエルピアかつしか三階の作業室。今日は、先生はじめ十二名の參加者でした。

初回が「丸」と「へのへのもへじ」、その次が「書」の楷書と行書でした。そして三回目の今日はといふと、意外と、「上下」でした。先生が言はれるには、「畫數が少ない文字ほど粗(あら)が見える」といふのです。さういへば、二文字なのに、「書」より少ない畫數です。たしかに、筆の入り方や止め方、太さや筆壓など全體のバランスを考へると、ごまかしやうがありませんから、やはりむづかしのでせう。

まづ、書き順が楷書と行書では違ふのでした。「書」もさうでしたから、不思議はないのですが、楷書の書き順を正されたとき、ぼくも含めて十人の方が間違つてゐたのです。正しくは縱横横なんです。それを、横縱横とぼくも書いてゐました。けれども、行書に移つたら、こちらのはうが、横縱横で、なんてことはなくて、ぼくは行書の書き順だつたのでした。が、そのことは、どなたも口にしませんでした・・。

そして、「書」の場合には、楷書よりも行書のはうが斷然書きやすかつたのですが、「上下」は、その逆でした。「上」の字の縱畫から下の横畫へ筆を運んでゆくのが作爲的になつてしまふのです。いつたん止めてから横棒に移る楷書のはうが自然に感じるのでした。

 

母を見舞ひに行くと、主治醫から話があり、そろそろリハビリに入るので、來週には退院できるでせう、といふことでした。

ところで、明日は、また修善寺です。仕事は明後日ですが、お泊まりで、會席料理と温泉つきです。樂しいながらも、嚴肅なお仕事を立派に果たしたいと思ひます。

 

今日の寫眞・・廊下に展示された、前回の「書」(ぼくのは、下の段の右から二枚目です)。それと、ハナマルをいただいた「上下」。

 


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