六月廿五日(木)壬申(舊五月十日 晴

 

夕べの處置がよかつたのかわるかつたのか、足裏の痛みはひきませんでした。でも、歩かないわけにはいきません。だいぶひどい朝食バイキングは、昨日の朝だけでけつこう。コーヒーとフルーツだけにしました。いや、八つ當たりしてゐるわけではありませんよ。

バスで愛知川を渡り、スタートの改装中のローソンを出發とともに、ぼくはリーダーの後ろについて歩くことにしました。殿だと自由がきいていいんですけれど、今日は自由より歩き通せるかが問題です。最小限の歩數で行かうと思つたからです。はい。

幸ひ、昨日につづいて、單調でまつすぐの街道でした。近江鐵道の踏切を越え、伊勢神宮への追分道標や、やはり道標をかねた常夜燈や、九代三百年に渡つて梵鐘の鋳造を家業としてきた家や、京大阪で活躍した近江商人の京町屋風商家などなどを横目で見てゐるうちに、ゴールの五個荘南交差點に着いてしまひました。ほつとするとともに、もうちよいと歩けたかなといふ餘裕があるうちの終着でありがたかつたです。約三キロ、四一三〇歩でした。

交差點のローソンで待つてゐたバスに乘り込み、こんどは、長濱に向かつて出發です。途中、安土城跡を遠くに確認し、琵琶湖畔を快適に走つて、約一時間で長濱城に到着しました。それからすぐに、みなさんと一緒に歴史博物館でもある天守閣まで上りました。もちろん、足に負擔をかけないやうに、みなさんにも悟られないやうな足運びでゆつくりと上り下り。まあ、彦根城に比べるはうがよくないのでせうが、風情のないコンクリート造りでした。

さあ、つぎは、船で竹生島へのクルージングです。往き歸り、それぞれ三十分の船旅でした。島そのものは、「神秘とロマン 神の住む島」なんていふ廣告の通りとはいへませんが、たしかに歴史のある建物が數多く、『平家物語』にも出てくる島ですからね、見るべきものは、足を引きずり引きずり、石段を上り下りして、見てきましたよ。それと、また、みなさんと記念寫眞を撮ることもできました。

お晝はそれから、長濱の町中の翼果樓でいただき、米原驛から歸路につきました。

歸宅して見たら、今日一日で、一二二七〇歩でした。痛い足をひきずりながらにしてはよく歩きました。

 

今日の寫眞・・長濱城への石段にて(永田さん提供)。竹生島到着。港で記念寫眞。歸路についた船の甲板にて。最後は、翼果樓での食事模樣(永田さん提供)。

 



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