八月二日(日)庚戌(舊六月十八日 晴、蒸し暑い

 

まあ、なんと暑い日が毎日つづくんでせう。目的があれば出かけますけれど、こんな日は、エアコンをつけて、本を讀んでゐるにかぎります。

と言つて、本を讀んでばかりゐてはすまないので、ワード版『歴史紀行五十三 中仙道を歩く(廿九)』(愛知川宿~草津宿)を書きはじめました。「はじめに」の部分を、出かける前から書き出してゐたので、それとのつながりを考へ考へ、やつと本文にかかつたわけであります。

「はじめに」では、『歴史紀行』及び「中仙道を歩く」を書きはじめた經緯や、その過程で得られたことなどを回顧的に書きました。あと一回で三條大橋のゴールに着くと思ふと、どうしてもこの旅を振り返りたくもなりますです。はい。

 

丸谷才一編著『国語改革を批判する』(中公文庫)を出し、久しぶりに、丸谷さん執筆の部分、三十八頁(四〇〇~四三七頁)を讀み、現代假名遣ひがいかに非合理的であり、歴史的假名遣ひが歴史的にも論理的にも正しいことを改めて確信いたしました。

それにしても、憲法を軽んずるは、人々の生命と安全を脅かす原發を推進するは、働く者を奴隷化するやうな法制化を推し進めるは、傳統的言語をごちやごちやにするは、これらは、日本人の、でない、政治家、企業家、官僚、そして御用學者らの欲得ずくの愚かさを諸出しにした點、すべてに共通してゐることを感じてやみません。

 

今日の寫眞・・東京新聞、今日の一面。それと、丸谷才一編著『国語改革を批判する』(中公文庫)と、とても刺激的で喝采を送りたくなる論考盛りだくさんの、『歴史と真実 いま日本の歴史を考える』(筑摩書房)! おまけは、安土城跡探訪の歸路、琵琶湖で見た「鳥人間コンテスト」の撮影現場。

 


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