八月五日(水)癸丑(舊六月廿一日 晴、蒸し暑い

 

今日は修善寺。もちろんお仕事です。それも日歸りです。ラフォーレの新入社員の方々の實習の一齣で、そのための模擬結婚式を擔當するためでした。

實際の結婚式の場合には、電車が遅れたり、止まつてしまふことも考へて、必ず前日に入ることにしてゐるんですが、實習ですからね、ぼくも遠慮して日歸りにしてもらひました。

集まつた實習生は三十數人。專門學校を出たばかりの若い男女の諸君です。が、壓倒的に女性が多く、見つめられると、ぼくはどうも照れてしまふので、ことさら眞面目に模擬式を行ひ、また質疑應答の時間を持ちました。

さうでした。新郎新婦役はいつも實習生の中から選ばれた男女が擔當するんですが、どういふわけか、今回の新郎がフランス人の靑年(留學生)だつたんです。擔當者に聞いたら、少ない男性の中から彼を選ぶしかゐなかつたといふのです。來日してまだ數ヶ月、日本語もよく理解できないのに、いい體驗になつたでせうか?

歸路、三島で途中下車し、豫告の通り、三島のうなぎを食べてきました。ところが、何度か訪ねたことのある、櫻屋と高田屋がお休みで、近くのすみの坊といふはじめてのお店に入りました。はじめての店といふのはなかなか入りにくいのですが、うなぎ屋さんですからね。勇氣をふりしぼつてガラス戸を開けました。そのおかげで、ぼくの好みの甘だれで、香ばしい、とても美味しいうなぎをいただくことができました。

 

今日の讀書・・和泉書院影印叢書の、『俵藤太物語』を讀みはじめました。藤原秀郷の大ムカデ退治の話です。それが、すらすらとはいきませんが、内容を理解しながら、ちよつとづつですけれど讀めたんです。電車の中でけつこう樂しめました。

 

今日の寫眞・・車窓より、夏の富士山。いただいてきました三島のうなぎ。最後は、三島のマンホール。

 



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