二〇一五年八月(葉月)廿一日(金)己巳(舊七月八日 曇り夕方雨

 

今日は金曜日。神田古書會館で開催の古書展に行つてまゐりました。ほんとうは、國會まで行かうとしたのですが、今日は包圍行動のデモがないことがわかつたので、神保町だけにしました。

今回の収穫は、何と言つても、和本の『妙好人傳』です。天保十三年(一八四二年)刊行で、六冊揃本です。妙好人については、ぼくは大變興味があつて、いつかまとめてみたいと思つてゐるので、目についた資料は必ず入手してゐます。最初に興味を持つたのが、鈴木大拙の『日本的靈性』ですが、その他に、『柳宗悦 妙好人論集』、水上勉の『才一・蓑笠の人』、小栗純子著『妙好人とかくれ念仏』、それと、本願寺出版協会刊行の『妙好人』などがあります。でも、このテーマはもう少し暖めておきたいと思ひます。

 

歸宅後、國會に行けなかつたので、せめてもと思ひ、デモクラTVを見ました。ちやうど、《東京新聞熟読》コーナーが見られたので、そこで、改めて、いはゆる安保法案の問題點を敎へられました。

一應、五つ問題點があげられましたが、その中から、いくつか見てみたいと思ひます。何れにせよ、それらの一つもまともに政府は説明といふか答へてゐないことが指摘されてゐました。これだけでも問題です。

一・・安保法案は「違憲」である。まづ、これに對して政府は何も答へてゐないですね! 質問すれば、わたしは首相である、なんてあたかも首相が憲法より上位であるかのやうな發言を繰り返すだけです。

二・・磯崎首相補佐官の「法的安定性、関係ない」發言。憲法に何が書かれてゐても關係ない、といふ重大發言です。憲法が禁止してゐることを無視して、自衛隊を米軍の指揮下で行動できるやうにしたいからです。

三・・「自衛隊内部資料」發覺。これは發覺されたこと自體よりもその内容がすごい。要するに、米軍の指揮下でどのやうな行動がとれるかの研究なのです。これは、軍部が獨走した戰前の悪夢を呼び覺まします。いや、政府と自衛隊はもうグルになつてゐるのかも?

それにましてびつくり、といふか同感の膝を打つたのは、山本太郎議員の質疑内容です。さうです。昨日の日記の寫眞欄をご覽ください。「米の要求『完コピ』 山本氏、言いなりと批判」といふ、小さな記事です。このことは、番組によれば、東京新聞だけが報じてゐる内容だといふことです。ぼくは、先日、讀賣新聞を見て直感的にさう思ひましたが、他社は、本當のところを傳へてゐないし、はたしてジャーナリストとして、正義を求めやうとしてゐないんですかね。正義と眞實の東京新聞を、これからも熱心に熟讀したいと思ひました。

 

デモ參加豫告 (全國100萬人行動)

日時・・8月30日(日)14時から

場所・・國会議事堂周邊

スローガン・・9條壊すな! 戰爭法案廢案! 安倍政權退陣! 

 

 今日の寫眞・・今日の新聞切り抜きと平和な我が家の夕食のお料理。

 


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