月廿二日(土)庚午(舊七月九日 晴のち曇り

 

今日は、朝から聖書のお勉強をしました。いへ、これは友人に賴まれて、ただ聖書の箇所を解釋、といふより自分なりにどう讀むかといふことを記しただけのものなんですが、いやあ、汗を流しました。それも、ロマ書とヨハネ黙示録でした。

 

『歴史紀行四十七 北國街道を往く(一)』 のパワポ版化、今日も取組みました。できれば、訂正したり書きかへたりしないですむやうに、パワポの紙面にうまく収めるのが難しい

 

今日の讀書・・昨晩、永井荷風著『新歸朝者日記』(春陽堂文庫)を讀了。『西遊日誌抄』に引き續く内容で、いはば、荷風の明治時代批判につきると思ひました。

「明治の文明全體は虚榮心の上に體裁よく建設されたものです。それだから、若し國民が個々に自覺して社會の根本思想を改革しない限りには、百の議會、百の劇場も、會堂も、學校も、其れ等は要するに新型輸入の西洋小間物に過ぎない。直ぐと色のさめる贋物同樣でせう。」

いへ、現在の日本を評してゐるわけではないはづですが、明治時代と何も變はつてはゐないのかも知れません。これはまだ序の口ですが、誠に痛烈です。江戸文化は、わづかに「花柳界」にのみ殘り、そしてそれを支へ守つてゐるのである、との見解も見られます。

 

今日の寫眞・・食事が待ちきれない野良猫三兄妹。

 


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