八月廿五日(火)癸酉(舊七月十二日 曇天、突如寒くなる!

 

今日は寒かつた。涼しいを通り越して寒いと言ひたいほどだつた。

ぼくは、かういふ日に、家に引きこもつて讀書に勵むのが子どものときから好きでしたが、昨日にひきつづき、『歴史紀行四十八 北國街道(一・後編)』のパワポ版(册子版)を進め、そして仕上げました。さらに、『中仙道を歩く(廿七・前編)』(赤坂宿~醒井宿)の作業にも取りかかりはじめました。

 

今日の讀書・・永井荷風著『西遊日誌抄・新歸朝者日記』(春陽堂文庫)に引きつづき、『地獄の花』(新潮文庫)を讀みはじめました。實は、荷風の小説、どこから攻めたらよいかずつと思ひ惱んでゐたんです。それが、『西遊日誌抄・新歸朝者日記』を讀むことによつて、一氣に突破口が開かれた感じなんです。

小説ですから、好き嫌いといふか、面白いかつまらないかがもろに出ます。まづ、著作年代順に、「西遊」する直前の『地獄の花』(明治三十五年九月出版)を手に取つたわけですが、つまらなかつたら困るなあと思ひながら讀みはじめたんですけれど、途中から、さうだ、出てきた地名といふか、場所を、讀み流さないで、書き出さないまでも、印をつけだしたのです。また、それが、今日、住所として變へられてしまつてゐるのかどうかも氣にかかります。もちろん、地圖を開きながらの讀書です。

まあ、めんどうのやうですが、いつか、必ず荷風ゆかりの地を巡り歩かうと考へてゐますので、この作業を積み重ねていけば、自づから道が切り開かれていくことでせう。

 

今日の寫眞・・氣になつた切り抜き二つ

 


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