十月十六日(金)乙丑(舊九月四日 曇天時々霧雨

 

先日、京都三條大橋完歩の日、その完歩祝賀會で、リーダーに、『中仙道を歩く(一)』を記念に差し上げました。それで今日、再びプリントしようとしたところ、その書式があまりにも杜撰なのに氣づき、手直しをはじめました。フォントはいいとして、行間や一頁の行數、出だしの「字下げ」や「兩端揃へ」などなど、目に餘るものがありましたので、改めだしたらまるで編集作業です。けつこう時間がとられさうです。

 

中仙道の旅を通して、實に樣々多種多様な課題を突きつけられた感じがしてゐます。顧みれば、お地藏さんや庚申塔のこと、飯盛女たちや明治の自由民權運動のこと、國定忠治に伊能忠敬、芭蕉はもちろん、木曾義仲や西行さんに一條兼良さん、蓮如上人、一休さんまで、ざつと思ひ出しただけでもため息が出るくらゐ多くの事柄や人物に關する興味がわいてきました。

ぼくの苦手な經濟や詩歌の世界も當然視野に入れなければなりませんが、まあ、無視や拒否をしない程度にこれからも調べていきたいと思ひます。

 

黒猫のブンゴがまだ歸りません。拉致されたのか、どこかで死んでゐるのでせうか?

 

今日の讀書・・森詠著『剣客相談人7 笑う傀儡』(二見時代小説文庫)、昨夜讀了。『剣客相談人』シリーズは、かつて、その6までを讀んでゐたので、7から讀みはじめました。「火付盗賊改」の冤罪を産むその實態やら、「薩摩藩の琉球処分」に對する見解など、小説ながら、この森詠ならではのシリアスな主張が見られて面白い、だけでなく考へさせられます(今日の寫眞の切り抜き參照)。

 

今日の寫眞・・今日の切り抜き三枚と、神田古書會館での収穫!

 




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