十一月十九日(木)己亥(舊十月八日 晴のち曇り

 

今日は十九日、二ヶ月前のこの日の屈辱を忘れないために、國會議事堂前の抗議行動に出かけました。それと、今回、注意してネットを見てゐたら、抗議行動の前に、參議院議員會館講堂で、「『さあ、安倍政治を終わらそう』一一・一九集會」(主催:立憲フォーラム・戦争をさせない一〇〇〇人委員会)といふのが開かれるのを知り、出席してみることにしました。

地下鐵永田町驛から地上に出ると、參議院議員會館はすぐ目の前でした。この建物の前はもう何度も通つたことがありますが、入るのははじめてです。案の定、X線探知機と金属物檢査のゲートをくぐらされました。カメラも携帶電話もナイフのついた靴べらもみなバッグに入れて、無事通過できましたが、そのとき、ぼくの心臟には金属の人工瓣が入つてゐるけれど大丈夫ですかと、思はず係員に聞きましたが、無表情でなにも返事がありませんでした。

五時開會。立つてゐる方も大勢ゐました。司會者と主催者と民主党議員のあいさつが終はりしだい、本題の講演が行はれました。

東京新聞論説兼編集委員・半田滋さんの「戦争法を廃止に─自衛隊を軍隊にさせない闘い」といふ話でした。とても聞き取りやすく、しかも分かりやすいお話でしたけれど、いやあ、聞いてゐて話の内容に背筋が寒くなつてきました。悪夢のやうです。きつと、戰前にもこのやうな危機的な状況があつて、このやうな集會がもたれ、にもかかはらず軍部に引きずられて戰爭に突入して行つたのでせう。そんなことが、不吉にも、思ひ浮かびました。

しかし、今現在の問題は、本當に馬鹿な首相の独裁行爲なんです。そんな馬鹿な首相に日本の國がアメリカの下部組織といふか、言はれるがままの子分となつていくことに、ぼくは恐ろしくなりました。だつて、アメリカがいままでどんな愚かな戰爭を繰り返してきたか、そして今やそのアメリカの起こした戰爭に協力、でないな、求められるがままに自衛隊員を「献上」するといふ話ではないですか。こんなばかなことがありますでせうか!

いへ、ここで熱くなつても仕方ありませんが、ぼくはこの思ひを忘れないで生きて行きたいと思ひました。さう、もちろん杞憂であつてくれれば言ふことはありません。また、東京新聞に、素晴らしい記者がゐることを知り、これからもつといい讀者にならうと思ひました。

 

引きつづき、國會議事堂前の抗議行動が行はれ、それにも參加しました。ぼく自身は情報網もなく、ネットでたまに覗いてみるだけなんですが、集まつた人の數だけでいへば、なんと十月の時を上回る人出です。誘ひあつて來てゐる人も、ぼくみたいな獨りの方も多く見かけます。みな危機感をつのらせてゐるのだなあと思ひながら歸つてきました。

 

今日の寫眞・・參議院議員會館講堂の講演會の樣子と國會議事堂前の抗議行動。

 




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