正月二日(土)癸未(舊十一月廿三日 晴のち曇り

 

『〈中仙道を歩く〉感想文集』 の原稿を募集してすでに二ヶ月、八名の方から貴重な原稿をいただきました。そろそろ仕上げた場合のイメージだけでも形作つていかなければなりません。まづは、いただいた原稿の整理ですが、すでにパソコンメールを通じて送つてくださつた方が六名、手書きの原稿で送つてくださつた方が二名をられます。それとともに、確實な原稿があと一つ屆くことになつてゐます。 

今日は、その手書きの二つの原稿をワード版の書式に打ち込む作業をしました。どうにか誤りがないやうに書き寫すことが出來たと思ひます。それで、メールで屆いた方の文面を讀んでも感じることですが、その人その人の書き方があるんですね。句讀點の打ち方や漢字の用ゐ方など、もちろんぼくが手を入れることは一切いたしませんでした。 

ただ、數詞については、ちよいと工夫を用しました。みなさんすべてが横書きですから、それを書きにした場合、どうしても數字の書き方に迷ひます。アラビア數字(69次、950m、533キロ等)のままでいいのか、それとも漢數字(六十九次、九百五十メートル、五百三十三キロ等)か、中間の書き方(六九次、九五〇m、五三三キロ等)でいいのかですね。 

さういふことで、これらについては、僭越ですが、いつもぼくが用ゐてゐる書式を使はせていただきました。つまり、中仙道は六十九次。距離は一五キロ、五三四キロ。高さは二二メートル、九五〇メートル。年月日は二〇一五年(平成二十七年)九月十七日(ぼくが中仙道を完歩した記念日)。時間は一二時四〇分、九時〇八分。人數は八十六名、ただし百名を越えた場合は二〇五名。それに、道路の路線番號は19號線、142号線。そして年齢は六十八歳、百五歳。その他、物の數は三匹、十二枚、全二十卷、三十六冊、三六五個。家は八十軒、一〇八軒。値段は九十八圓、二五〇圓。温度は四十一度等のやうに書くやうにしたいと思ひます。

 

夜、ぼくの從兄弟の娘である貴子ちやん家族が挨拶にきました。貴子ちやんは、親族の中で、ぼくがはじめて結婚式の司式をしたので、よく覺えてゐます。その時、スネークマンショウの桑原茂一さんとお目にかかつて感激したものでしたが、いや、その貴子ちやんの長女がこんど成人式を迎へるといふので、びつくりしてしまひました。すると、ぼくの父の妹である道子叔母さんからすればひ孫ですから、結婚して子どもができれば、曾孫(ひまご)の子ですから、玄孫(やしやご)とでも言ふんでせうね。いやあ、樂しみです。みながんばれ! 

 

今日のピクニック・・夕食後、ノラになつてしまつた猫を心配して、その團地の回りをぐるりぐるりと散歩。でも、妻はあきらめてゐるやうで、希望的觀測ですが、近所の家で飼はれるのならそれはそれでいいなあと覺悟しはじめてゐます。 

 

今日の讀書・・小松英雄著『丁寧に読む古典』(笠間書院)讀了。つづいて、同じ著者の 『古典和歌解読 和歌表現はどのように深化したか』(笠間書院) を讀みはじめました。なんといつても知的刺激ですね! 陳腐な言ひ方ですが、ほんとうに目からうろこが何枚も落ちてしまふのです。それに、引用される和歌は必ず原文(影印のくづし字)を見て讀むやうにしてゐます。まことに勉強になります。 

 

今日の寫眞・・わが家の寅ちやん。讀み終へた『丁寧に読む古典』と、『古典和歌解読』。

 


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