正月廿二日(金)癸卯(舊十二月十三日 晴

 

藤卷さんと、今回は東京國立博物館で開催中の《秦の始皇帝と大兵馬俑》展を見に行きました。入口で待ち合はせ、卷さんにぼくの介助者になつてもらつて入館いたしました。 

まあすごかつたです、としか言ひやうがありません。口をあんぐりと開けて、ただあきれるばかりです。いくら歴史といつても、ここでは地續きだなどとは感じられませんでしたね。ぼくの貧弱な想像力では及びも付かない、海の向かうの遠い昔の世界のお話のやうにしか感じられませんでした。自分に引きつけて感じたり考へたりできないものですから、みな單なる物としか見えないんです。 

それから、上野公園を散歩し、〈上野東照宮 ぼたん苑〉にさしかかつたので、覗いて見ることにしました。いやあ、こちらのはうが心から安心して見て回ることができました。ところどころにまだ雪が殘つてゐました。 

ちやうどお晝になつたので、精養軒もどうかと思つたのですが、やめにして、上野驛構内の例の鮨の〈まぐろ一代〉でいただきました。卷さんは、柴又を訪ねたことがないと言ふものですから、次回は柴又で、お晝はうなぎと決まりました。 

 

『〈中仙道を歩く〉感想文集』について、トラブル日本から、なにも言つてこないので、こちらから提案しました。 

「『文集』を90部、小生のはうでプリントして製本し、封筒に入れて、郵便切手も貼り、それからお届けします。封はしませんから、そこに貴社のプランなど同封してくださつてもかまひません。それで、住所ラベルを貼つて投函してくださればよいかと存じますが、いかがでせうか。」 

といふものです。全員の住所を敎へてくれさへしたらすべてこちらでやりおほせるんですが、それは個人情報だからだめなんですね。まあ、いづれにせよ、言ひ出しつぺですから、責任をもつて最後までやりとげたいと思ひます。 

 

今日の寫眞・・《秦の始皇帝と大兵馬俑》展と〈上野東照宮 ぼたん苑〉にて。

 



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