月廿三日(土)甲辰(舊十二月十四日 曇り

 

今朝目覺めたとたん、さうだと思ひました。『〈中仙道を歩く〉感想文集』といふ表題にしてはあるけれども、トラブル日本が今後ウオーキングツアーをやめたといふことは、〈北國街道を往く〉がその最後のツアーだつたわけで、その記録を殘さなければいけないと思ひ立つたのであります。ぼくの『歴史紀行〈北國街道〉』は、限られた人にしかお渡しできてゐないので、この際、記念寫眞などを載せてしまへばすべての人に見てもらへるからでもあります。 

すぐに飛び起きて、パソコンの電源を入れて、作業に入りました。はじめは一ページですむかなと思つたんですが、三回行はれたそのそれぞれに一ページをあて、まあ、寫眞だけのアルバムに仕上げました。これで、三十四頁になりました。 

 

今日の讀書・・小松英雄著『仮名文の構文原理[増補版]』(笠間書院)繼讀。このところ出かけてゐましたから、今日は少し念入りに讀みました。『紫式部日記』や『源氏物語』が引用されるたびに、原文を探し出し探し出して讀むので時間がかかつて仕方ありません。といふのは、影印本の原文は句讀點も段落もありませんし、活字本では漢字に變へられてゐる人名や地名などさまざまな名詞がみなくづし字の平假名ですから、まづ、その個所を探し出すだけでも息が切れてしまひます。 

でも、勉強になります。それだけはたしかです。樣々な變體平假名文字がだんだん讀めるやうになつてきたから不思議です。 

それとともに、志水辰夫著『靑の候』(新潮文庫)を讀みはじめました。解説者が、「だんだんと影がうすくなってきたシミタツ節」が、むしろ時代小説に脈打っていると言つてゐますからね、たしかに冒頭から引き込まれてゐます。 

 

今日の寫眞・・〈上野東照宮 ぼたん苑〉の花の追加と今日の切り抜きです。

 


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