二月七日(日)己未(舊十二月廿九日 晴

 

昨日、『〈中仙道を歩く〉感想文集』について、送ることができないで悔しいと書きましたが、もつと悔しいのは、もしかしたら、「中村さん、どうしたのかな? やはり『感想文集』はできなかつたんだな」と、誤解したままをられる方がゐて、それになんの辯明もできないことです。 

そこを、トラベル日本はどう思つてゐるんでせうか。はじめに知らせた事の責任を感じてゐるのなら、せめて電話で、「中村さんは『文集』を作りましたよ。ただ會社としては送れません」、の一言くらゐ傳へてほしいものであります。 

そんなことを思つたらむしやくしやしましたが、ふと窓の外を見上げたら靑空がひろがつてゐます。氣をとりなほして、讀書に專念いたしました。 

 

東直己の『誇りあれ』を讀んでゐたら、氣になることが書かれてありましたので、引用します。先輩刑事が、後輩刑事に語る臺詞です。 

 

「田舎じゃ、・・議会や行政やのトップのほかに、地方名士にはどんなのがいると思う」 

「・・・警察署長や、消防署長・・・、校長とか、病院長とか・・・ほかに・・・」 

「NHKの支局の局長だよ。民放の支局長だよ。新聞の支局長だよ」 

「地方に行きゃ、驚くぞ。行政と議会と警察とマスコミは、ベッタリ仲良しだ。そんな例は、日本中、いろんなところにあるんだ」 

「どんなひどいことが起こっても、マスコミがそれを報じない限りは、今の日本じゃなかったも同然だ。よく覚えておけ」 

 

東直巳君、いいこと言つてゐます。産經新聞や讀賣新聞などはまさにその同類としか言へませんが、ただただ眞實の〈東京新聞〉が賴みの綱です。それと、毎日新聞もさうですけれど。 

 

今日の寫眞・・〈東京新聞〉の今日の切り抜き。