二月十二日(金)甲子(舊正月五日 晴のち曇り

 

二日前に關學の神田君から連絡があり、神保町の三省堂前で待ち合はせました。ちやうど晝時だつたので、地下の放心亭で晝食。あれこれ近況を話ながら食事をし、その後古書店を何軒か見て回りましたが、玉英堂では二階の稀覯本賣場をのぞいてみました。入りづらくて、今までぼくは入つたことがありませんでしたが、二人連れだつたので氣が大きくなつたのでせうか、實に保存状態のいい和本がたくさん陳列されてゐました。『古今和歌集』 もありました、が目の玉が飛び出るくらゐの値段でした。いいなと思つた 『一休狂歌雀』 にしても十萬圓の値がついてゐました。

 また、小宮山書店のガレージセールを見、その前の路地の喫茶店ミロンガでコーヒー休み。元外交官の杉原千畝の「人道的」處置によつて來日したユダヤ人が神戸に滯在した、その記念碑を建てる計畫があることを聞きました。ぼくは、ちよいと、例のトラベル日本の仕打ちについて愚痴を語りましたが、語つてゐてもういいやといふ氣になりました。 

 

《ネット・ニュース》の解説より・・◯報道関係者は憤れ (志葉玲 フリージャーナリスト〈環境、人権、戦争と平和〉) 

最近の一連の言動からは、安倍政権の面々は、憲法というものを、まるで理解していないのでは、との疑念を持たざるを得ない。権力というものは、常に暴走する危険性を持つもの。そうした権力から人々の基本的人権を守るため、権力を縛る最高法規が憲法であり、いわゆる立憲主義というものである。ところが、安倍政権は、憲法学者や元最高裁判事らの「違憲」との指摘にもかかわらず、集団的自衛権を含む安保法制を閣議決定、定められた手続きも経ずに強行採決するなど、「違憲政治」を繰り返している。 

今回の放送法をめぐる安倍政権の面々の発言も、憲法21条で保障された「表現の自由」を脅かし、民主主義の根底を覆しかねない、ありえない程の大暴言であると同時に、彼らの政治家としての資質が問われるものでもある。 

情けないことに、一部の新聞では、高市発言を擁護する傾向もあるが、報道関係者らは、自らの「報道の自由」を守るため、日本の民主主義をこれ以上、壊させないため、安倍政権に徹底的に反論すべきである。

 

今日の寫眞・・玉英堂店内と小宮山書店ガレージセール前にて。