三月十四日(月)乙未(舊二月六日 雨で寒い

 

今日は、いや今日も蒲團の中でかじかみながら讀書三昧。毎日數行づつ讀んでゐた、『説經さんせう太夫』 を、この際と思ひ、一氣に讀んでしまひました。なにせこの和本は明暦二年(一六五六年)刊で(その昭和七年の復刻版ですが)、江戸時代のくづし字ですから、平安時代の優雅な筆遣ひとは異なり、まるで金釘流なのです。でも、これが江戸時代の和本には共通してゐるので、この本だけの特徴ではありません。まあ、慣れてしまへばしめたものです(今日の寫眞參照)。 

『北國街道を往く(三)』 で取り上げましたやうに、この 『説經さんせう太夫』 には、森鴎外が省いた、凄惨な復讐場面がありまして、さんせう太夫の五人の子のうち最も殘忍な三郎が親の首を竹の鋸で引かせられるところが描かれてゐます(今日の寫眞の插繪參照)。 

 

おいおいですね。「民進党」ですか? なんでまあ、迫力もなく、やる氣を失させるやうなやはな党名をつけたんでせう。そこらにころがる刑事物や探偵小説に出てくるやうな陳腐な党名です。「壊憲」勢力に對抗する党名なんですから、「立憲民主党」 でありたかつたですね。 

 

今日の讀書・・『説經さんせう太夫』(明暦二年・一六五六年刊。その昭和七年の復刻版)、一月二十八日から讀みはじめて、やつと讀了。 

 

今日の寫眞・・『説經さんせう太夫』から二枚。よく見たら、「陸軍豫科士官學校」の廢棄書でした! それと今日の東京新聞の社説。

 



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