五月十五日(日)丁酉(舊四月六日 晴

 

今日の讀書・・今朝は日曜日。忘れないで、といふよりちやうど目が覺めたので聞くことができました。もちろん、NHKラヂオ第2放送の《古典講讀》、「むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~」です。 

朗讀は加賀美幸子アナウンサー、解説は伊東玉美さんで、今朝は、先週につづき、卷第一の一八話と卷第二の一、二、三話でした。その中で、一八話は、聞いてゐるうちに、なんだこれは芥川龍之介の『芋粥』ではないかと思ひ出しました。ただし、原題は「利仁、芋粥ノ事」です。 

さういへば、芥川龍之介は、『今昔物語集』やこの『宇治拾遺物語』などの王朝物語を素材にした作品をたくさん書いてゐます。それで、芥川の『芋粥』を讀んでみました。大正五年に書かれた作品です。父が生まれた年ですね。まあ、それで久しぶりに讀んで、「利仁、芋粥ノ事」とくらべてみました。またついでですから、影印本でも讀みはじめたところ、氣分が萎えてきたのでやめて寢てしまひました。 

 

今日の《平和の俳句》・・「平和とはおかめひょっとこ君の顔」(五十四歳女) 

 

今日の寫眞・・今日の新聞切り抜きと芥川龍之介の作品。文庫本として、この時代のといふか表紙の角川文庫が最高にいい。