八月十九日(金)癸酉(舊七月十七日

 

6時半に目が覚めましたが、今日は退院日。採血はなく、体重だけ計りました。60・3キロまで減りました。 

昨日の尿量は、夜中のをあはせて1280ccでした。 

朝食後、廊下で出会つた担当医師から、退院を確認され、塩分をとりすぎないよう注意を受けました。昨日考へたやうに、塩分が直接の原因ではないと思ひましたが、まあ、注意はすべきでせうし、これがこれからのぼくの人生にとつて一番難しいことかも知れません。 

その時心電図モニターがはづされ、まつたくの自由になりました。

 

それに、珍しく今回は薬がすぐに出たので、早く帰れるかなと思ひましたが、整形外科外来の「出前」がなかなか来ないのです。妻は10時過ぎにきてくれましたが、出前は12時10分になつてこられ、会計を済ませて病院を出たのは12時45分でした。 

また今日も三田駅経由で青砥駅に直行。ふらふらしながらも、前回と同じ寿司屋でおそい昼食。じつに美味しかつた。これぞ人間の食べものと思ひました。 

またタクシーで帰宅。モモタとココの出迎へを受けてほつといたしました。 

 

風野真知雄著『耳袋秘帖』シリーズ第十六弾 『馬喰町妖獣殺人事件』 読みあげ、つづいて、家に届いてゐた、ぬかした第十五弾を読みはじめました。

 

ただ、今回は、帰宅しても気分がすぐれず、からだも痛くて、風邪でも引いたかなといつた感じです。 

動くと息が切れてしかたがないのです。が、ゆっくり動けば大丈夫なので、まあ、息苦しくて寝られなかつたのにくらべれば、日常生活にさしつかへはないでせう。 

それにしても妻の食事は美味しい! 腹だけでなくからだに染み込んでいくやうで、かすれた声もだんだと力強くなつてきました。 

夕食後、シャワーを浴びて病院のあかを洗ひ流したら、やつと人心地がつきました。

 

 

 

読書計画の変更・・もう残された時間はわずかになりました。あれも読みたいこれも読みたいと言つてゐられなくなりました。

 

そこで、読む基本を、写本や影印本に絞ることにします。つまり、選べる本の種類からいへば、文学作品になります。ひらがなで書かれた 『源氏物語』 を中心とする物語類です。

 

いはゆる王朝物語、日記、説話、紀行、随筆、それに軍記などだけでも、すでに手元にあるものだけでも相当の量です。ですから、歴史書、とくに漢文日記や史料などは文学作品の参考程度にとどめなくてはならないでせう。