九月六日(火)辛卯(舊八月六日 晴

 

今日は退院後初の通院日でした。言ひたいことや聞きたいことが山ほどあつたのに、でも先生を前にしてしまふと、あまり言葉が出ませんでした。 

ただこのままではつらいので、倦怠感や低血壓がひどいこと、脈博が何故一定であるかなどのことを訴へてお聞きしました。それで、よく聞いてくださつて、七種類ある藥のうち中止したり、また量を調整するなどして、樣子をみませうといふことになりました。 

やはり、脈博は60に設定してあつたやうで、さうでないと、ぼくの脈は極端に低いので、それで、ぼくのからだに適正な脈博數を設定してくださつてゐたやうなのであります。が、それをぼく自分の脈博が多少ははたらけるやうにしていただきました。 

また、倦怠感やだるさの原因となる藥も調整してくださり、とくに利尿劑を半分の量にしてくださいました。これで次回の診察まで様子をみて、さらに微調整していかうといふことになりました。だるさが輕減されて、日常生活が過ごしやすくなればいいなと思ひます。 

最後に、脈搏計を購入することを話したら、先生も薦めたかつたやうで、「血中酸素飽和度」の表示の有無をたしかめ、それが、98パーセントが適正で、96や95になつたらすぐ來院するやうにと注意されました。 

歸宅したら、注文した脈搏計が今朝屆いたやうで、さつそく使用してみました。たしかに、「血中酸素飽和度」と「脈搏數」の表示が一目瞭然でした。小さくて携帶にも便利です。 

 

今日の寫眞・・都營地下鐵三田線の御成門驛ホームにて。 

歸り、一應神保町にも寄りまして、短時間短距離でしたけれど歩いて、二册だけ求めました。その一冊の品川和子著『王朝文学論考』(武蔵野書院、三百圓)は論文集で、「『蜻蛉日記』の歌と『源氏物語』の歌についての覚え書 ─『蜻蛉日記』作者の果たした役割─ 」 といふ題の章を見て即買ひしてしまひました。 

それと、ぼくの新しい三種の神器(血壓計と脈博計とその結果を記録するノート)です。 

最後は、今日、ぼくが出かけてゐるあひだに往診してもらつて注射を打たれたモモタくん。またからだにかさぶたができはじめたので、今度は先手を打ちました。