十二月廿四日(土)庚辰(舊十一月廿六日 晴

 

今日は朝から靑砥の慈恵醫大葛飾醫療センターに通院でした。車で十分ほどですから、新橋の本院よりはずつと便利で、建物も設備もきれいで整つてゐます。 

豫約なしでしたから、待たされて、しかも診察と説明はほんの數分。院内のレストランで晝食をすませてから歸宅しました。まあ、やはり持病のひとつが、ちよいといたづらをしたやうで、大事にいたるやうな徴候はないとのことで安心いたしました。

 

そこで、出たついでなので、妻と日本橋に買ひ物に行きました。實に久しぶりでしたが、どうしても帰路は別々。 

ぼくは、ヨドバシカメラ上野店に行つて、修理ができたカメラを受け取り、さらにあちこちをぶらぶら、夕方になつたので、押上驛のスカイツリーなんとかビル六階の「銀座天龍」で、餃子ライスの夕食をいただきました。 

妻は、母と二人のはうが好きなものが食べられると言つて、もちろん焼魚や納豆のことですが、ときたまぼくを自由にしてくれる、といふよりも、自由になりたいがためにぼくを街に放してくれるやうなのであります。まあ、喜んでいいのでせう? それで、今年最後の挑戰を行ひました。八個の餃子、どうにか完食! 體調も、するといいといふことなんでせう。めでたしめでたし。 

 

今日の讀書・・ところで、昨日町田に行く前に、神田の古書會館に立ち寄つたところ、うれしい本を二册手に入れることができたのであります。 

一册目は、『親鸞聖人御一生記繪抄 中』 です。上巻と下巻はすでに入手ずみで、ずつと探してゐたところでした。 

もう一册は、高橋俊夫著『葛飾の永井荷風』(崙書房) です。 

「荷風の葛飾住みは、敗戦翌年の昭和二十一年(六十七歳)から、昭和三十四年(八十歳)まで十三年間であった。この間、散歩好きの荷風は葛飾一帯を小まめに歩き、日記に、随筆に、短編に多くの紙碑を残した。これからその足跡を作品と共に訪ねてみようと思う」。といふ内容ですから、ぼくも一緒に訪ねてみたいと思つてゐるところです。 

さう、これによつて、先日の疑問、幸田露伴の「蝸牛庵」の住所が判明いたしましたので、再度挑戰したいと思ひます。 

 

今日の寫眞・・靑砥の慈恵醫大葛飾醫療センターの各科ごとの待合室にて。とてもきれいで機能的な病院です。事務員も看護婦さんもやさしくて、ただ、醫師が若いのが不安です! 二枚目は、レストランから見た中川とその彼方に筑波山! 次は、東京スカイツリータウン入口と天龍の餃子ライス。それに、『親鸞聖人御一生記繪抄』 の全巻と高橋俊夫著『葛飾の永井荷風』(崙書房)。最後は、恩師から今日届いた著書。