二〇一七年正月(睦月)一日(日)戊子(舊十二月四日・元日 晴

 

元日の朝、いつものやうに目覺め、いつものやうに朝食。ただ、今朝はお雑煮でした。しかし、妻もぼくも入れ齒やさし齒には氣をつけるやうに言はれてゐるので、お餅を極力やはらかにしていただきました。 

そばもうどんもこしがあるかためがお好みの妻は、いささかご不滿のやうですが、それはいた仕方ありません。ただ悔しいのは、九十三歳の母の齒が丈夫で、ぼくたちのやりとりを意に介してゐないことです。はい。 

 

今日の讀書・・さあ、新しい讀書がはじまりました。一應大晦日をもつて〆たので、新たな氣分で臨めさうです。讀書計畫としては、『日本紀略』と『百錬抄』が大黒柱になるでせうか。それとともに、大黒柱の肉付けをする讀書として、影印古典文學と參考書があります。 

肉づけのひとつ、影印古典文學は、豫定では、『蜻蛉日記』につづいて(歌集はたくさんありすぎるので取捨選擇することにして)、『一條攝政集』、『藤原義孝集』、『宇津保物語 俊蔭卷』、『落窪物語』、增基法師の『いほぬし』、そしてやつと、『枕草子』と『源氏物語』が出てきて、『和泉式部日記』、『紫式部日記』、『和漢朗詠集』 とつづきます。 

また、この九七〇年頃から一〇一三年の間に、『池亭記』、『三寶繪詞』、源信の『往生要集』、古記録では、『小右記』、『記』、『御堂關白記』などがありますが、はたして、この一年でどこまで讀めるでせうか。 

でもこれらの前に、『伊勢物語』 が途中まででしたので、今朝から横になりながら讀みはじめました。さう、最初から讀むことにしました。 

參考書は、繁田信一さんのシリーズものがありますが、これは、『日本紀略』 がもう少し讀み進んでからにしたいと思ひます。

 

それで、今日から、長尾誠夫著 『源氏物語人殺し絵巻』 (文春文庫)を讀み始めました。先日一〇〇圓で求めた文庫本ですが、「〈第四回サントリーミステリー大賞〉読者賞受賞作品」なんです。紫式部が、「奇妙な殺人事件が相次ぐ」、その變死の解明にいどむといふ内容です。それがまた、けつこうアダルトな描寫で、大人の面白さがあります。もう、ぼくにぴつたしです。もちろん 『源氏物語』 の内容に深く踏み込んでゐるので、勉強にもなりますです。はい。 

その他、血沸き肉躍る面白本」は随時、氣が向いたら讀んでいきたいと思ひます。 

 

今日の寫眞・・新年を迎へたモモタとココ。