正月七日(土)甲午(舊十二月十日・七草 晴

 

今日の讀書・・昨夜は夜中までお腹の調子がわるくて、なかなか寢つけませんでした。それで寢覺めるのがおそくて、結局食事をはさんで夕方まで寢込んでしまひました。が、せつかくですから、目が覺めたときには 『伊勢物語』 に集中し、昨日の途中からはじめて、第八十段まで讀み進みました。第六十九段では、例の伊勢齋宮・恬子(やすこ)とのあつてはならない戀の場面を、第七十六段では、元戀人の二條の后・藤原高子にお供して大原野神社に出かける場面を思ひ出しつつ讀みました。

 

『歴史紀行 六 平安京編二』 では、伊勢齋宮とのスキャンダルにもかかわらず輕い罰、それが「東下り」となるのですが、それですんだのは、高子のとりなしがあつたからではないかと書きましたが、今度もさう讀みました。はい。 

大原野神社は、二〇一二年正月元旦に、『歴史紀行 六 平安京編二』 で訪ねたところで、たこ焼きを食べたことを思ひ出しました。 

このお供で、業平は、齋宮とのスキャンダル以來、二十年ぶりに高子に再會したのですが、元戀人とはいへ、そのときは淸和天皇の后ですから、聲もかけられません。そこで一句。〈大原や小塩の山もけふこそは 神代のことも思ひ出づらめ〉 かういふ歌をのこした神社でした。 

 

今日の寫眞・・懐かしい大原野神社。今日のモモタとココ。