四月六日(木)癸亥(舊三月十日 晴

 

今日の讀書・・今日は終日讀書、なんて言ふとかつこいいのかも知れませんが、だらだらと横になつたりネコをなでなでしながら、『落窪物語』を讀み進んで、たうとうその第二卷を読み上げてしまふことができました。 

これは明らかにくづし字解讀能力がまさつてきた證しでありまして、いや本書のくづし字がやさしく、かつ見慣れてきたのかも知れませんが、やればできることの證明を自ら果たしたわけであります。 

内容も、『蜻蛉日記』にくらべたらよくわかるし斷然面白い。うぢうぢと來ぬ夫・兼家を待ちつづけるだけの人生を費やす夫人に對し、落窪の君は、愛する夫に救はれ、守られて、その上、いぢめてきた繼母とその家族に復讐といふか、仕返しをするあたりの筋のはこびのはらはらした緊張感など、くづし字を読んでゐることを忘れてしまふほどです! 

殘りは三卷と四卷。樂しみながら讀めさうです。 

 

今日の寫眞・・今日のモモタとココ。