二月廿一日(火)己卯(舊正月廿五日 晴、冷える

 

今日は新橋の慈惠醫大病院通院日。これは毎月課せられたぼくのご公務でありまして、だれはばかることなく、氣持ちよく家を出ることができました。そのうへ、おニューのカメラがお供ですから、るんるんです。 

持つて出たのは、ですから文庫本ではなく、また、カメラについてきたややこしい「使用説明書」でもなく、參考書の一册、『リコーGR 基本&応用 撮影ガイド』。 

讀みつつ、カメラを出して確認しつつ、けれども、“GRⅡ” は “GR DIGITAL” とは使ひ勝手がだいぶちがふやうで、使ひこなすには時間がかかりさうです。

 

ところで、肝心の診察の結果のはうは順調でした。それで、女醫先生に、先日靑戸病院にかかつたこと傳へたら、例へ風邪であつても、循環器内科に直接かかるやうにとご指示をいただきました。先生とはみな同僚といふか知り合ひで、必要なときには助言をくださるといふのでありまして、たいへんありがたくお受けいたしました。

 

實は、靑戸病院では、先日も、その前のときも、追ひ返されるかと思ふくらゐ、豫約なさいましたか、前持つて電話をしましたか、でないと受けられないこともありますよ、と、氣の弱いぼくなんて、實際歸ろうかと思ひましたが、そこは僕の妻。受付嬢の言ひ分をなんなく撃破して突破できたのでありました。 

具合が惡くて來てゐるのですから、せめて氣持ちよく診ていただきたいです。まあ、近くの町醫者に行けといふことなんでせうが、ぼくの場合は持病があるもので、そこのところを許していただきたいと思ひました。はい。 

 

今日の寫眞・・今庄のうな重。診察後、藥局により、御成門から神保町へ急ぎ、やつと念願の「今庄」さんのうな重をいただくことができました。ところが、期待に反して、あまり美味しくありませんでした。ベルリンの愛ちやんに言つたら怒られるかも知れませんが、なんだかねつとりしてゐて、しかもなまあたたかく、たれも中途半端。 

いやあ、これならいつもの「金一」さんのはうが、熱々で、からりとして、しかもふわふわで、たれも濃厚でずつと美味しいと思ひました。「今庄」さん、なんだか、建物が登録有形文化財なんださうですが、うなぎも有形文化財なんでせうか?

 

もう一枚は、神保町の街角にて。少しは藝術的に! もちろん、おニューの “GRⅡ” で撮つたものです。でも、パソコンに掲載する時點で畫素數を落とさなければならないので、寫眞としてのデキはよく分かりません。 

ついでに、日記の「表紙」も御くださいませ。