四月廿九日(土)丙戌(舊四月四日 晴のち曇り、夕方一時雨

 

今日の讀書・・船戸与一著 『黄色い蜃気楼』 (双葉文庫)、六〇〇頁の本ですが、昨夜のうちに四〇〇頁! いやあ、外が白みはじめてきても途中でやめられませんでした。 

おかげで今日は一日中うとうとしながら讀み進み、夕方になつて讀了。カバーには、かうあります。

 

「その旅客機が墜落したのは灼熱の大砂漠だつた。助かったのは鶴見浩二と数人の女性たちだけ。鶴見は重要な機密書類をたずさえていた。水、食料とも乏しい熱砂の真中で必死のサバイバル行が続く。が鶴見は知らなかった。その書類を狙う敵陣営が凄腕の刺客を放ったことを。かくて更に苛烈な死のゲームが始まった」。

 

ぼくは、『非合法員』 からの讀者ですが、今までに面白くなかつた、といふかハヅレはありませんでしたね。世界情勢を敎へてもらへますし、今後とも期待したい作家の一人です。 

 

今日の寫眞・・元氣をとりもどした母。二十七日に讀んだ、壱圓の 『寂聴と磨く「源氏力」全五十四帖一気読み!』(集英社新書) と 百圓の 船戸与一著『黄色い蜃気楼』(双葉文庫)。