四月四日(火)庚申(舊三月七日 晴

 

今日は慈恵醫大病院・循環器内科に通院。その歸り道、先日の東京散歩〈コース番號1〉(板橋驛から本蓮沼驛)につづいて、その〈コース番號2〉を歩いてきました。東武東上線中板橋驛からJR王子驛までです。 

コース名と内容にはかうあります。「川辺散策 石神井川 中板橋駅~王子駅 小平市を水源とする石神井川。板橋区と北区にかかる川沿いの遊歩道を歩く。桜が咲く季節には絶景の散策路になる。王子駅近くの親水公園では水遊びが楽しめる。」 

まづ、池袋驛から東武東上線に乘るなんていふことは、ぼくの記憶にはない新鮮な旅のはじまりでした。また、中板橋驛もはじめての下車です。そこで萬歩計をクリヤしていざ出發と思ひきや、目の前にブックオフがあるではありませんか。寄り道しないではをれませんね。幸ひ新古本ばかりで、入手すべき捜索書はありませんでしたので、すぐにもどることができました。

 

さて、石神井川に出て、川に沿つて、川べりを歩いたのですが、けつこう人も出てゐまして、まああ、櫻の花が滿開で堪能するどころかゲップが出るほどの素晴らしさでした! それが、ほとんど途切れることなく王寺まで咲き競つてゐるのであります。壓卷だつたのは、中板橋のあたりと帝京大學付属病院があるあたりですね。もう、口をあけてぼ~つと見惚れてしまふほどでした。 

このやうに、ガイドブックでは所要時間は一時間半でしたが、ぼ~と見惚れて歩くぼくの足では倍の三時間かかりまして、正味9750歩でした。 

もし、櫻を嫌になりたければ歩いてみるといいですね。以後二年ほどは見なくても滿腹でゐられるほどの量と質です! ただ、川がコンクリートで圍まれてゐて、しかも川底まで深くて水もあまりきれいではありません。魚をたうとう見かけませんでした。情緒には缺けます。その點は野川のはうが心から樂しめました。 

だからといふわけではありませんが、歴史を探索する余裕がないのは、まあ勘辯していただきませう。あくまでも、健康維持のための散歩ですので、はい。

 

今日はまた、心電圖に不整脈がひとつも現れてをらず、いままでで最高に良好ですよなんて女醫先生に言はれて、その氣になつて歩けたわけでした。が、はたしてこの調子で全120コースを歩けるのか、まあ神樣のみぞ知るでありますね。 

 

王子で夕食をと思ひましたが、知らぬ土地で探すにはちよいと疲れてゐたので、都電で町屋まで歸り、なじみの店でいただきました。妻は、ぼくのゐぬまに、納豆を思ふぞんぶんいただいたやうです。で、ぼくは、歸宅後、ことぶき湯に行き、風呂につかつて疲れを癒しました。 

 

ところで、母に面會してきた妻が言ふには、痛がつてゐたことも、いや、手術したことも忘れてゐるやうです。たうとうですかね。用心用心。 

 

今日の寫眞・・東京散歩〈コース番號2〉より。