五月廿八日(日)乙卯(舊五月三日 晴、風さはやか

 

今日の讀書・・今日からは、我が讀書の本道へ立ち返つて、『日本紀略』 を讀みはじめました。その「後篇六 圓融院」(安和二年・西暦九六九年)からであります。が。それと歩調を合はせたやうに、いつから讀もうかと迷つてゐた、槇野廣造著『平安朝日誌』(ふたば書房) が、ちやうど九七〇年代の「日誌」ですので、まるで 『日本紀略』 の解説書のやうでして、人物や年中行事、主な出来事、用語等に關してまことに勉強になります。

 

そこで、ぼくは、「引用されたり紹介された原典を自分の目で見て讀んで確認すること」を、自分に課して讀み進みました。 

今日讀んだところで言へば、『日本紀略』 はもちろん、その他、『今昔物語』、『大鏡』、『古事談』、『續本朝往生傳』、『御堂關白記』 などでした。 

たつた六十頁ほどの中で言及された書物ですが、今回は、これらをすべて開いてその本文を讀んでみました。 

たしかに、『御堂關白記』 など、本文は漢文體ですからむずかしいのですが、最近、講談社學術文庫でその現代語譯が出ましたし、見比べながら讀めるので助かります。さうでもないと、積んでおくだけになりますからね。讀む速度は氣にしないで、「直接原典に!」を原則として、讀み進んでいきたいです。 

ですから、寢轉んではゐられないのが、ちよいとつらいです。はい。 

 

今日の寫眞・・矢切の渡しにて、川野さんが撮つてくださつた一枚。それと、今日のココ。