六月廿三日(金)辛巳(舊五月廿九日 晴

 

今日の讀書・・今日は金曜日。金土と開かれる、神保町の古書會館の即賣會に行つてまゐりました。初日とあつて大混雑でありましたが、活氣があつて實に樂しい。目につくものがあるかどうかを見て回るだけですから、あせりはしません。 

それで、こんな本が出てるんだと思つて手に取つたのは、次の二册でした。『圖書寮叢刊 古今和歌六帖 上卷 本文篇』 と 『古今和歌六帖の研究』 です。三〇〇圓と五〇〇圓。もしや、掘り出し物かもしれません。さくらアカデミーの伊東先生が講義のなかで何度も言及なされた書ですから、『源氏物語』 を理解するためには手もとに置いておきたいと思つたからであります。

 

實は、昨日から、靑表紙本の「桐壷」を、はじめから讀み直してみました。今日の夕方には前回まで讀み進んだところまで讀めました。まあ、だいぶ書き込みがしてあることもあつて、文意をたしかめながら讀むことができました。それから、明日の豫習を行ふこともできました。 

 

今日の寫眞・・昨日逃亡し、どうにか歸つてきたココ。きょうは、殊勝な顔をしてぼくのそばから離れませんでした。一皮むけたのでせうか? まつたく無防備です。 

『圖書寮叢刊 古今和歌六帖 上卷 本文篇』 と 平井卓郎著『古今和歌六帖の研究』。 

それと、通販で注文した本が二册屆きました。丸谷才一さんが 『袖のボタン』 のなかで絶讃してをられる、「伊東祐子さんの 『源氏物語の引歌の種々相』」が収められてゐる 『源氏物語の探究 第十二輯』(風間書房、一九八七年) と、やはり同じ本で丸谷さんがその「学風を敬慕している」とまでおつしやつてゐる、岩佐美代子さんの 『宮廷に生きる』(笠間書院)。

最後は、高圓寺 阿波踊り その5。