六月廿五日(日)癸未(舊閏五月二日 雨

 

今日の讀書・・今日は、平安時代からはなれ、氣散じに柴田錬三郎を讀みました。眠狂四郎以來、久しぶりの「シバレン」です。 

「・・・私が好んで描くのは、『孤独な人間』 である。孤独に耐えるということは、十万の大軍を叱咤するよりも、苦しいことだ、と私は思っている。私の時代小説は、孤独に耐えようとして、無明の道を歩む人間のドラマである」。

 

ふ~む。「孤獨」なんていふと時代錯誤で、そつぽを向かれるやうですが、ぼくは惹かれますね。眠狂四郎だつて孤獨な人間のドラマでしたし、生きるといふことは、そもそも孤獨ではないでせうか。それに氣づいて自分の足で歩いて生きるか、目の前に繰り廣げられる群衆の動きに卷き込まれるか、人生、その岸邊を行きつ戻りつではありませうが、生きるに値する人生とは孤獨に生きること以外にはない、とは人生の大半が病院通ひだつたぼくの信念でもあります。勉強だつてさうです。はい。 

 

先日、尾久操車場で見かけた不思議な車輌に關して、從兄弟の雅純君に敎へを乞ふたところ、折り返し次のやうな回答がありました。 

── ひげ 様 

お問い合わせの件、「カシオペア」用の展望ラウンジ付き電源車カハフE26形の予備車として、平成12年に大宮工場で改造して造られた電源車「カヤ27 501」です。客車の区分では「職用車」に属します。 2017・6・24 ── 

 感謝! 持つべきものは、専門的知識を持つた友人ですね。いや、何を言つてゐるのかわからない方はご放念くださいませ。 

 

今日の寫眞・・再度、不思議な車輌と、今日の新聞切り抜き。