七月卅日(日)戊午(舊六月八日 曇天

 

今日の讀書・・今日も終日、『源氏物語〈紅葉賀』。黙々と讀みましたが、運動しないせいでせうか、からだがだるくなつてきました。これから寢るところですが、ベッドに入つてからも讀むつもり。明日中には讀み終へるでせう。 

 

晝食後、妻と、二十七日の新聞に載つてゐた骨董市を訪ねてみました。行はれてゐる神社は、京成靑砥驛から二、三分のところで、結婚する前、といふか、明學と靑學で一緒だつた神田健次君と、トラックで關學に都落ち(ではない、都上り)するときに一人下宿してゐた家のすぐそばで、たいへん懐かしく思ひました。 

で、その神社ですが、覺えがないといふか來た記憶がないので、ちよいととまどつてしまひました。が、境内に入るやいなや、いや、並の骨董市とは雰圍氣が違ふなと思ひました。 

出店は二十ほど。それぞれが凝つてゐて、品物も多くはなく、みななにか引きつけるものを感じさせてくれる、言つてみれば、一つ一つに物語があるやうな品ばかりなんですね。生半可な古道具市とは違つてゐました。 

さう、カメラを忘れたのが悔しくて、係の人にポスターをいただいて歸路につきました。

 

今日の寫眞・・のびた爪を自分でかじり取つてゐるココ。 

數日前の新聞、「したまち」面。それと、今日訪ねた神社でいただいたポスターの表裏。あひだの紙は、買つたスプーンを包んでくれた包み紙。捨てるのが惜しい! 

茶色のクリップはさうたう古い戰前もので、ゆるやかにやさしく挾んでくれるのがいいです。最近のは、強すぎて挾んだ紙などにくつきりと痕がついてしまふのです。一ケ四百圓でしたが、ニケ求めました。