八月十日(木)己巳(舊六月十九日 曇天

 

今日の讀書・・今日は、學習院さくらアカデミー、《源氏物語の引歌について学ぼう!!》 の最終回でした。四回連續の講義でしたが、今日はとくに先生の聲にも力が入つてをられ、聞くはうも緊張いたしました。たしかに、『源氏物語』 を讀むにあたつて、この「引歌」はキーワードだと思ひました。その詳細を書かれた論文を解き明かしつつ、ぼくは、源氏解釋の要點を敎へられたやうに思ひますね。

 

日本の歴史と古典を本格的に學びはじめたころ、還暦を迎へた年だつたと思ひますが、『源氏物語』 を讀まうなんて考へてもみませんでした。しかし、かうして、四月から學んできて、光源氏が好きか嫌いかは別にして、日本の古典文學と歴史にとつて、『源氏物語』 がどんなに大事な書物であり、我が國の文化と歴史に寄與してきたかはかりしれないものがあると思ひ至りました。 

九月から、再び、《源氏物語をよむ》 がはじまります。九回にわたつて、〈桐壺〉の卷の途中から、そして〈帚木〉の卷へと讀み進んで行きます。ぼくとしては、それまでに、追ひつきはしないでせうが、「紫の上系(十七帖)」を何處までも讀んでいきたいと思つてゐます。 

 

それで、今日は放課後、特別講義が終はつたことを記念して、はじめてのことですが、目白驛近くのお店で、テーブルをかこんで、コーヒーやら、ビールやら、おつまみやケーキなどをいただきながら、先生と生徒七人ともに、お喋りの時間をもちました。先生から、男性四人、どうして源氏を讀むやうになつたのかと問はれまして、それぞれなんと答へたのでありませうか。さしつかへがあるので、忘れたことにしておきます。 

 

さうでした、今日は、母の誕生日。九十四歳を迎へて、ますます元氣。きつと、ぼくと妻のはうが先に逝くでせう。もうかう言ふしかありません。 

 

今日の寫眞・・今日の大塚驛前の光景。それと、弟と妹を招いて、母の誕生日をお祝ひしました。