八月廿四日(木)癸未(舊七月三日 晴たり曇つたり

 

今日の讀書・・永井路子著 『望みしは何ぞ 王朝─優雅なる野望』(中公文庫) を讀み終りました。「摂関政治から院政への橋渡し役をはからずも演じた、道長の子、藤原能信」。その、能信の視點から、王朝の「陰湿な入内争い」が綴られてゐて、たしかに讀むのがしんどかつたですが、道長の時代から、後三条天皇、そして白川天皇誕生までの王朝の樣子がよくわかりました。 

そもそも、藤原能信なんて知りませんでしたからね。それが、「摂関政治を終わらせた男」と稱されてゐるなんて新鮮な驚きです。 

ついでに、永井路子先生の、『大鏡』(岩波書店 古典を読む11) を讀むことにしました。ちよいと時代をさかのぼりますが、復習がてら讀んでみたいと思ひます。それからですね、また、『源氏物語』 に立ち返りたいと思ひます。 

 

今日の寫眞・・その後のノラネコ母子と、高校野球に見入るココ。今晩のデザート。お初のいちじく。それと、今日讀み終はつた、永井路子著 『望みしは何ぞ 王朝─優雅なる野望』(中公文庫) と、新たに讀みはじめた、永井路子著 『大鏡』(岩波書店 古典を読む11)。さらに、望みしは何ぞ』 と 『今鏡』 にも參考になる系圖。とくに、能信の位置やその「望み」が何であつたかがよくわかる。