二月十五日(木)戊寅(舊十二月卅日 晴

 

今日の讀書・・『源氏物語』 の〈賢木〉の卷を讀みつづけました。そろそろけりをつけたいのでがんばりました。その結果、「靑表紙本」で一二〇頁を越え、ゴールの一三四頁まで、あと一息となりました。これから寢床に入つて數頁はいくでせうから、明日中には讀了といきたいものです。

 

内容は、いよいよクライマックスです。光源氏の君、またなんで敵の陣營(弘徽殿のゐる右大臣家)に忍び込んでまで朧月夜とやらに逢ひたいのでせうかね。朧月夜さんのはうからの誘惑があつたとしても、ここはこらへてほしかつたです。 

だつて、朧月夜といへば、源氏憎しで凝り固まつてゐる弘徽殿大后の妹であり、朱雀帝に尚侍(ないしのかみ)として仕へるとともに「后がね(后の候補者)」でもあるわけで、こんな女性に手を出せばどうなるかくらゐ分かりさうなものですがね。 

でも、二人の仲が發覺し、須磨流しとなることによつて、波瀾萬丈の物語が展開していくわけですから、個人的な思ひからどうのこうのと言つてもはじまりませんけれど・・・。

 

今日の寫眞・・ココと 『源氏物語』の靑表紙本」〈賢木〉