三月十日(土)辛丑(舊正月廿三日 晴

 

朝起きら、パソコンの畫面は真つ黑。ただ、ドライブ(?)か何かがチカチカしてゐたので、そのままにして家を出てしまひました。歸宅後も真つ黑だつたので、仕方なく強制オフをかけ、しばらくしてから電源を入れたら、それからはふだん通りに機能してくれてゐます。まあ、奥の手を出したといふより、ほんとは危險なやりかたなんだと思ひます。 

 

今日は、久しぶりに、でもないか。古本市をはしごしました。神田と高圓寺の古書會館です。掘出し物は、和本が數册。『一茶叢書別編第貳 寛政紀行・たびしうゐ』(註一) と 『悦目抄』(註二) です。それと、『眞宗心得艸』 といふ宗教書。全四册のうちの二册といふ端本ですが、插繪も入つてゐて面白さう。 

 

註一・・『たびしうゐ』 寛政7年(1795年)秋、刊。一茶最初の撰集。当時、一茶房亜堂の別号があったようだ。 

寛政4年(1792年)3月、一茶は江戸を発って西国行脚に赴き、二六庵竹阿の弟子をたよって四国・九州を巡歴する。寛政7年(1795年)3月、大坂に着き、秋頃『たびしうゐ』上梓。寛政7年秋の一葉の序がある。 

一茶については、『歴史紀行 五八 北國街道を往く(三・前編) 牟禮宿~出雲崎宿)』 で詳しく書きましたので參考にしてください。 

 

註二・・『悦目抄(えつもくしょう)』 歌論書。二巻。藤原基俊著と伝えるが後世(鎌倉中期か)の偽作。古人の詠風・歌病・歌体・本歌取り・禁忌など広く歌の詠み方について記したもの。更科記。 

 

今日の讀書・・『武王の門(上)』 を讀み進む。 

 

今日の寫眞・・はじめて入つた喫茶店。いい雰圍氣でした。と、今日の収穫。